エッセイ

Vol.12

ありのままのあなたで

ありのままのあなたで

 ときおり、「私はこのままで大丈夫だろうか?」と不安になることがありませんか? 私たちは幼いときから、もっとマシな自分になれと叩き込まれて、それが幸せになる道だと教えられてきたから、ふと不安になるのは当然なんですね。

「このままの自分でいいわけがない」と感じる理由は、自分が到達したいところにたどり着けない焦りや、ほしいものが手に入らない不安、逆に一度手にしたものを失う恐れがずっと消えないためです。

 皮肉なことに、焦りや不安や恐れを強く持てば持つほど、このままの自分ではダメだと感じる出来事を引き寄せてしまいます。これではいつまでたっても安心できません。私はそれをイヤというほど体験して、考えが180度変わりました。

「不安だから○○しなければいけない」とか「不安だからやりたいことをあきらめる」というのではなく、「自分が心からやりたいことに専念する」「在りたい自分でいることを一番大切にする」という信念で生きればいいのだ!と。

 私たちが求めて止まない安心と幸せは、自分の外側をどんなに探しても見つかりません。それは、ほかの人や出来事がもたらしてくれるものではないからです。安心と幸せは、実はは生まれたときからずっとひとりひとりの内側にあるものなのです。

 物心ついてから私たちは、不安をかき立てるような観念を山のように刷り込まれました。あなたが受け取った強烈な観念は何ですか? そのために今も心が委縮したり、自分に価値を見出せないということはないでしょうか…。

 私は、真に受けた強迫観念を根気よくはがしていくことで、縮こまっていた意識が拡張していきました。そして、「ありのままの自分、なるがままの人生で大丈夫!」という気持ちが生まれて、生きることが本当にラクになったんです。

ありのままの自分」とは、どんなに不甲斐ない自分にも寄り添い、絶対に責めないで、何を体験しても許し続ける自分です。言葉を変えれば、自分がほかの人から一番愛してほしい方法で自分を愛することなのです。

なるがままの人生」とは、謙虚さと感謝を忘れず、人智を超えた大いなる存在に自らを明け渡して生きる人生です。そもそもこの身に起きることは、心臓を動かすことから10分後に陥る気分も、運命の人に出会うことも、コントロールできるわけではありませんから。

 あなたが、「ありのままの自分、なるがままの人生」を生きたいと思うなら、自分を不安にする観念を見つけ次第、速攻で捨てること。「この考えはもういらない!」と思うだけでOK。それでも意識は変わっていくから。そうやって少しずつ過去の呪縛から自分を解放していきましょう。

 どのくらい解放できたかは、どのくらい余計なことを考えないようになったかですぐにわかります。余計なこととは、過去の体験を愚痴ることや決まってもいない未来の心配をすること。それにつぎ込む時間とエネルギーを、無邪気に今を楽しむことに使ってください。

 あなたが自分に贈る最高のギフトは自由=Bこだわりのない自由な心で、ありのままに生きていきましょう!



ゆりりんのブログ『ありのまま、なるがまま』

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Last Updated: 2022/12/07