エッセイ

Vol.03

心の平和の大切さ

心の平和の大切さ

 世界の歴史を見渡しても、人間ひとりの人生を振り返っても、予想もしなかった出来事が突然起こっています。今も国同士が戦っていますが、もしかするとあなたの人生にも小さな戦いが続いていませんか?

 予想もしなかった…と落胆するとき、私たちは「自分は正しいと思う選択をしてきたのに、どうしてこんな目に」と思いますよね。でも実際には、シャツのボタンを掛け違えたかのごとく、少しずつ、本当に生きたい生き方からズレていった結果なのです。

 人間は、本来の自分(魂)が望む生き方からズレるほど、胸が苦しくなります。苦しみは、「このままでは心に平和を築けませんし、健康も損ないます。軌道修正が必要です!」という内奥からのサインにほかなりません。

 苦しいと思ったら、生き方を見直すチャンス! 具体的には、生活習慣を改めたり、苦痛な人間関係を整理したり、感謝したい人にメンツや意地を捨てて頭を下げたり、勇気を出して好きな世界に飛び込んだり……できることはたくさんあると思います。
「生き方を見直すだけで人生が変わるの?」といぶかるかもしれませんが、変わります。もっと言うと、私たちの集合意識が変われば、世界が変わります。「現在の状況」は、「過去の結果」であると同時に「未来の原因」だからです。

 起きたことは、その時点ですでに過去なので変えられませんが、起きたことにどのような意味を持たせるかは、まさに今できること。しかも、何を意味付けするかは完全に自由。心に引っかかったことは、ぜひあなたにとっての最高の意味を見出してください。

 前提として覚えておいてほしいのは、「苦しい体験は、何かに気づいて改めるために生じる」「ワクワクする体験は、その気持ちを発展させて新たな行動を起こすために生じる」ということです。

 別の角度から言うと、「自分の体験を人のせいにして、苦しみから目を背けないこと」「ワクワクを行動に移そうとするとき、できない理由≠考えないでどうすればできるか≠セけを考える」ということです。

 人生に生じた出来事や世界のニュース報道が、自分の心にどのような影響を及ぼすかは、そこにどのような意味を持たせるかにかかっています。心の中はひとり一人違います。自分の心を平和に保つことができるのは、自分しかいないのです。

 あなたは自分をとても小さな存在のように感じているかもしれませんが、一人の人間が心の中に平和を保つことができると、それが集合意識に与える影響はとても大きいんですよ。

 現在は、集合意識に溜まった恐怖や憎しみが表出している状態ですが、自分の心の平和を何より重要視する人が圧倒的に増えていけば、平和なバイブレーションが創り出す新たな世界が必ず現れるでしょう。

 そんな世界を見てみたいと思いませんか? 私はそれを見たくてこの激変の時代に生まれてきたように感じます。だから外側の情報で心が波立つと、一目散に自分の内側にある平和に戻るようにしています。そうやって「本来の自分」に還るのです。



ゆりりんのブログ『ありのまま、なるがまま』

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Last Updated: 2022/02/07