エッセイ

Vol.12

終わらせて、はじめる!

終わらせて、はじめる!

  あなたの根っこに巣くっている心の癖≠ノ気づきましょう。その癖は、日常のコミュニケーションに大きな影響を及ぼしています。もしかすると、自分を愛せなくて胸が苦しいのはそのせいかもしれません。

 それは「たえず無意識に何かを責めてしまう」という癖。ちょっと振り返ってみてください。あなたは今日、心の中で何かを非難しませんでしたか? 自分や人や世間に対してガッカリしたりイライラして攻撃しませんでしたか?

 無意識に責めてしまう対象は、一番が「自分」。次いで「相手」、「事態」と続きます。自分がしたことやできないことに不満を抱いたり、うまくいかなかったことを相手のせいにして怒ったり、どうしてこんなことになったのかとぼやいたり……どれもよくあることですね。

 私たちは通常起きているあいだ思考が止むことはありませんが、どのくらいの割で無意識に何かを責めているでしょうか。責めれば責めるほど心は傷つき、すさみ、けしていい気分にはなれません。それに囚われていると問題を解決する時間が遅れます。

 こんな不要な癖をつけてしまったわけは……幼いころから「これを目指しなさい」と大人が示す理想に向かって努力するように育てられたからです。その結果、この自分じゃダメだと否定し、大人の期待に応えられないことに苦悩し、劣等感にさらされてやり場のない怒りを覚えました。その怒りが「無意識に何かを責める癖」に転じたのです。

 逆に言うと、もしも私たちが「今のままで完璧よ」と肯定されて育ったとしたら、きっと自他を責めない大人になったことでしょう。

 できないことを叱責されて育った人は実際に多いはず。あなたがその一人だとして、「このままじゃいけない、今の自分じゃダメ!」という気持ちが強くて、思うようにならないとすぐ自他を責めてしまうとしたら、ぜひこれを実行してください。

【無意識に植え付けた癖は、自らの意志で放棄する!!】 

「ありのままの自分で生きるのがベスト!」という強い信念を持てば簡単にできますよ。あなたが自分の人生の創造主だからです。あなたの使命は、ありのままの自分で堂々と生きること。ほかの誰とも、過去の自分とも、比べる必要はありません。

 私たちの細胞は毎瞬死滅し、再生しています。感情もそうなのです。心身の変化は進化であって、神化につながる大切な現象です。自分の古い皮を脱ぎ捨てて、過去の自分を超えていくことを恐れないでください。

 これからは、自分のことも、人のことも、先々のことも、『まだ知らない喜びの宝庫』と信じて、不安な事柄を『よきことの前兆』と思って受け入れましょう。すると心に「自他を尊重する」という新たな回路が生まれます。それが喜びと調和をもたらすのです。

 自分を幸せにしない癖を終わらせて、喜びをもたらす癖をはじめましょう!!

 今年一年、応援ありがとうございました。あなたも私も…すべての物事が元に戻ることを願うのではなく、ありのままに輝いて、調和のとれた世界が実現することを願います。



ゆりりんのブログ『ありのまま、なるがまま』

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Last Updated: 2021/12/07