エッセイ

Vol.05

不足感とオサラバしよう!

Vol.05 不足感とオサラバしよう!

 戦争、紛争、犯罪が起こるときは「共通の思い」があります。私には関係ない…と思わないで。「共通の思い」は、私たちが日常生活で抱く苦しみや妬みのベースになる感情でもあるからです。それが何か思い当たりますか?

 あらゆる困難は、すべて“不足感”から生まれてきます。もし、国単位で「〜が足りない、不足している」と考えれば、他国から物資を調達して補給しようと策を練るでしょう。最悪のケースは戦争。個人の場合なら、人を当てにするか、我慢を重ねたあげく犯罪に発展する恐れもあります。

 では、万人に当てはまる“愛”について考えてみましょう。あなたは幼いとき、愛されたくて駄々をこねた覚えがありませんか? 大人になってからは、愛に飢えて自暴自棄になったり、人に八つ当たりしたりした記憶がありませんか? 

 そこに共通する思いが“不足感”です。私たちは「足りていない」と感じれば感じるほど、追い詰められて苦しくなるんですね。あなたは、人生、仕事、お金、愛などについて、もしも心が不足感でいっぱいになったらどうするでしょうか…。

「不足感から逃れるなんてムリ。心はいつも満たされないから目標を掲げてがんばるんじゃないか」と反発したくなるかもしれません。かつての私がそうでした。それで何十年もがんばり続けて感じたことは、「目標を達成していっとき満たされても、不足感はエンドレスにやってくる。何をどこまでがんばればいいのかもうわからない。疲れた…」だったんです。

 令和の時代が幕を開けて、私たちは待ちに待った“覚醒のタイミング”を迎えています。まるでサナギが蝶に変身するように、これまで甘んじてきた常識を打ち破って、自由に羽ばたこうとしている人たちを目にするようになりました。

 あなたが、世間が認める既存の幸せモデルを目指そうとしなくなったら、意識が拡がっている証拠です。自分はどう生きたいのか、自分は何をするのが幸せなのか、心の耳を澄ませ、覚悟を決めて動き出しましょう。

 内側からエネルギーが湧いてくると、「なんか豊かだなぁ…」と感じるようになって、その豊かさをしっかり味わうことで不足感は薄れていきます。豊かさの発見は、あるがままの自分を受け入れることでもあるんですね。

 それでも、つい人と比較して不足感に襲われることもあると思いますが、そのときは「私は、本来ある自分の豊かさとともに生きる!」と宣言して、豊かさに意識を戻せば大丈夫。

「私なんて…」という自らをさげすむ気持ちが少しでもあったら、さっさとオサラバしてください。自分という人間を「足りない」と見るか「なんて豊かなんだ」と見るかは、自分の意志で自分が決めることなんですよ。さあ、豊かな心で、自らにあるものを生かし切りましょう!



ゆりりんのブログ『ありのまま、なるがまま』

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Last Updated: 2021/05/10