エッセイ

Vol.02

”立春大吉”

Vol.02 ”立春大吉”

 立春大吉、福来たる!「立春」という天のお正月は15日間続きます。今年の場合は2月17日までが立春で、「風の時代」が本格的に幕を開けます。この待ちに待った新しい流れに軽やかに乗れるよう、心を整えましょう。

 天の星の配置から言えることは、1842年に「地の時代」が始まって以来180年間、物質的なもので価値を測る時代が続いたということです。地の時代に生まれた私たちは、目に見えるもので幸不幸や優劣が決まることを否応なく受け入れてきたんですね。

 はたして私たちは、物質的なものにすがるようにして生きてきた結果、真の幸福や永続的な安らぎを得ることができたでしょうか?

 2020年末に、精神的な価値観が基盤となる「風の時代」に入りました。そして今、全員が、これまでの価値観をひっくり返すような意識革命を体験しています。

 典型的な出来事としては、一年前にコロナショックを味わい、経済崩壊やステイホームを体験して、ものの見方や考え方が変わってきたという人がかなりいるように感じます。

 たぶん、「みんなはどう思っているか?」より「私はどう思うか?」に心を澄ませないと、前に進めなくなっているのでしょう。何が正しいかは誰にもわらないのだから、自分の責任で幸せに生きていくしかない状況なのかもしれませんね。

 そんな中で、コロナに対する考え方、ニュースのとらえ方、情報の取り方、発信の仕方、仕事への取り組み方、一日の時間の使い方、好きなことに対する姿勢など、「目には見えないけれど確かにある価値観が、新たな自分と人生を創る」ということを、肌で感じている人がいると思います。

 立春は、地の時代から風の時代への移行期間期。今は、自分の中に新たに芽生えた価値観をどうとらえ、どう行動していくかを決意することがとても重要です。心の深い部分で決めたことが、風に運ばれるようにして新たな縁を紡いでいくのですから。

 風はすでに吹いています。もしかしたら、同じ方向性をもって考えている人とは話が合うけれど、そうでない人とは特に問題があったわけでもないのに縁遠くなってしまった、という体験をしているかもしれません。でも動揺しないで。

 これからは、つながる人とはもっとつながります。離れる人とはもっと離れます。それは夫婦でも、親子という親密な間柄でも同じ。「○○であるべき」という価値観に縛られた関係は、本人が望まない限り壊れていくでしょう。

 地の中で殻をかぶっていたあなた≠ニいう種が割れて、ようやく地上に芽を出したのです。風に乗って自由にスイングして、自分の花を咲かせてください。もし「それをする喜びがある?」と自問して、「ない」と感じたらムリしてやらないことですよ。

 明日何が起きるかわからない時代は、今を精一杯生きられる時代です。これまでと同じことをくり返そうとしないで、新たな自分をまずあなた自身が迎え入れましょう。



ゆりりんのブログ『ありのまま、なるがまま』

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Last Updated: 2021/02/07