人生の正解
何事も、
なるようになってきたし、
なるようにしかならなかった。
「正解」はひとつじゃない。
自分が、
「これでいい!」と腹をくくった数だけ、あった。
これからは、
自分が選んだことすべてに、ハナマルをつけて、
「これでいい!」とひとり悦に入って
人生を突き進もう!
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今日のエッセイは、美しく老いるコツ。
人間はもれなく老いることはできるけれど、美しく老いることは本当にむずかしい……と実感する歳になりました。ただ老いていく人と、老いてなお美しいと感じさせる人は、いったいどこが違うのでしょうか。
後者は、アンチエイジングにこだわっていなくても、ナチュラルな美しさを漂わせているし、そもそも雰囲気が若々しいんです。両者の違いは、本人の心が「満ち足りているかどうか」だと思います。
満ち足りると言っても、経済的に豊かでなんでも買えるという意味ではなく、等身大の暮らしに満足して、心豊かに暮らしているということ。あなたはいかがですか?
私の身近にまさにそんな生き方をしている女性がいます。いつ会っても、彼女の自分を生き切っている美しさ≠ノ感動を覚え、「私は彼女ほど心豊かに生きているだろうか?」と反省させられます。
美しく老いるコツを尋ねたら、「そうねぇ、いつもご機嫌でいることかナ」という返事。「そりゃ、イヤなことも落ち込むこともあるわよ。だけど最後は、何があっても自分がご機嫌でいることを選択するの」と言っていました。
さすが、自分軸で生きている人は明解です。とは言うものの、私にとって凹んだ自分を機嫌よくすることはひと苦労。なぜなら、イヤな体験を受け入れ、それに関わった人を許す必要があるから……。でもそれって、もしかしたら、済んだことを頭の中でいじくり回して気分を改めようと画策する行為なのかもしれません。
彼女はまるで違います。イヤな体験は全部横に置いて、自分を喜ばせることに徹します。喜ばせると言ってもほんの些細なこと。たとえば、好物を用意して満面の笑みで食べるとか、ヒラヒラ舞う蝶に合わせてハミングするとか、スキップできる?とうれしそうにやってみせるとか……思いついたことをなんでも喜々としてやるんですね。
そんな彼女を見ていてつくづく感じるのは、心の豊かさはお金で買えない。心が満ち足りているときに放つ、無邪気な喜びの波動が生み出すものなのだ、ということ。
無邪気な喜びの波動は、そばにいる人に波紋のように広がって、その場の空気を軽くします。結局、自分を喜ばせることができる人は、ほかの人も自動的に喜ばせることができるんですね。
私は、彼女の真似をするようになりました。真似をして発見したことは、ご機嫌でいるほうが、公私ともにずっとお得≠ニいうことです。
私たちは、たとえお金があってもなくても、何歳になろうとも、「自分がいつもご機嫌でいる」ことを本気で選んで実践すれば、それだけでまわりをうっとりさせるほど美しく、心豊かに老いていくことができるのです。