エッセイ

Vol.6

自分の道を行く

Vol.6 自分の道を行く

 最近、とみに感じます。自分の道を行くことでしか納得する人生は送れないのでは…と。でも「自分の道を行く」というと、「そうできたらいいけど、むずかしい」と答える人がとても多い気がするのです。

 むずかしいと思っていると、それが自分の世界(体験する内容)になってしまいます。当てはまる人は、なぜ自分はむずかしいと思うのかを心の奥に尋ねてみてください。そこに、もはや必要のない観念(それを捨てたほうがイキイキ生きられる考え方)がきっとあるから、それを見つけましょう。たとえば…

 @「自分の道を行くと家族に迷惑がかかる」と思う人は→ 家族のせいにして「自分の気持ちに正直に生きる」ことから逃げていませんか? 真の満足感や幸福感は、面倒なことや大変そうなことの向こうにあります。一度しかない人生です。自分が体験したいことを真剣に見極めて。

 A「自分の道を行っても成功する保証がない」と考える人は→ 社会的な成功と、人生の成功を一緒にしていませんか? 人生の成功とは、社会的な評価や失敗することにとらわれず、つまり、無難な道ではなく、自分の道を生き切ることにあります。それをしてはじめて「我が人生に悔いなし!」と思えるんですよ。結果はついてくるから大丈夫!

 B「自分の道がなんだかわからない」という人は→ もしあなたを心から愛する人が、「あなたがイキイキすることをして生きて」と哀願したら何をしますか? イキイキすることは、ときを忘れるほど夢中になれること。それをしてなんになるのかなんて考えないで、身近なことで喜んでできることをやり続けましょう。そうすれば自分の道がわかってくるから。

 令和の時代に入り、パカンと内奥の蓋が開いて、魂の声にしたがわずにはいられない、立ち行かなくなった人たちが大勢いるみたい…。それは“はじまり”の合図です。自分がこの世に生まれてくるときに決めてきた目的、体験したいことリストに沿って、着々とコトを進めている証拠だと思います。

 そんなときは、たとえいろんなことがこれまで通りにいかなくても、人生そのものを信じて心配しないことが大事です。そんなあなたに、仏教詩人、坂村真民さんの詩を贈ります。

  《自分の道》

この世で一番尊く
美しいものは ただ一つ
それは自分がどう生きてきたか
ということである。

あしたに咲き、ゆうべに散る
はかない命の花でさえ
実に真剣である。

それゆえにこそ
あのように美しいのである。

名もなく、貧しく、
この世の片隅にいても、
神や仏の目から
一番愛せられる 生き方をしよう。

自分に与えられた ただ一つの道を、
ひたすらに行こう。

きのうをすごし、
きょうをおくり
あすを迎えていこう。

そういうことを告げ知らせてくれる
このごろの蒼空の
さわやかさである。

ゆりりんのブログ『ありのまま、なるがまま』

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Last Updated: 2019/06/07