エッセイ

Vol.5

令和元年の幕開けに

Vol.5 令和元年の幕開けに

 日本中に喜びのエネルギーが渦巻き、「令和」という時代がはじまりました。幕開け早々、心境の変化があったという人もいるのではないでしょうか。きっと「原点復帰」とか「覚醒」といった、うれしい変化ではなかったかと想像します。

 思い返せば、平成のはじまりは天皇崩御≠ニいう悲しみと同時でした。でも、令和のはじまりは、感謝と希望に満ち満ちていたから、国民はこぞってありがたい気持ちや新たな気持ちを胸に抱けたのだと思います。

 中には、「元号が変わるだけで大騒ぎして……私の人生は何も変わらない」という人がいるかもしれませんが、それは違いますよ。私たちは個々の意識でそれぞれの人生を創っていますが、集合意識の影響も色濃く受けるからです。

 わかりやすい例をあげると、震災直後は、集合意識が深い悲しみにおおわれたので、誰もがより強く痛みを感じました。一方、令和の幕開けは、集合意識が喜びに包まれたので、私たちは自分の人生に光が射したような明るい気持ちになりましたね。

 この時期に、「私には関係ない」と心のシャッターを下ろしてしまうのは、実にもったいないこと。目には見えなくても、集合意識から放たれる喜びに共振して、軽快に歩を進める力にしましょう。そうすれば、共振した自分もまた、集合意識に明るいエネルギーを注ぐことができるから。

 あなたの思いは、それが放たれた瞬間、集合意識に影響を及ぼしているんですよ。そう言うと「信じられない。私は非力、砂丘の砂粒みたいなもの」と反論する人がいますが、砂の一粒一粒が砂丘を形作る必要不可欠な存在なんです。砂が主役、砂丘は集まりの呼称に過ぎません。

 たとえば、コンサート会場の聴衆が盛り上がって砂丘のように見えても、解散すれば聴衆はなくなる。でも、ひとりひとりは存在し続ける。それと同じです。宇宙から見れば、あなたが主役、あなた自身が行きたい場所を決めて世界を体験しているんです。だから、あなたの意識は、関わる人や社会に確実に影響を与えているんです。

 ところで、令和がはじまるとき、「戦争がなかった平成時代、日本に平和をありがとう」と思いましたか?それとも「海外では戦争が絶えない。浮かれるな」と思いましたか?これは正否の問題ではなく、どんな思いを放ったかということ。

 世の中には理不尽なことが山のようにありますが、憤って人を裁いて生きるより、感謝の思いを集合意識に響かせて、同士を増やしていけたらどんなにいいでしょうか……それを選ぶのは、私たちひとりひとりです。

 今ある便利なもの一つとっても、それは「そういうものがいる!」と強く思った人の意識から生まれました。同様に、戦争も、平和も、自他を愛することも、才能を生かすことも、すべては「まずそこに意識ありき」なのです。

 無頓着に生きたらつまらないですよ。新時代に、あなたは何を意識して生み出し、集合意識にどんな足跡を残しますか?

ゆりりんのブログ『ありのまま、なるがまま』

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Last Updated: 2019/05/07