エッセイ

Vol.4

「平成」から「令和」へ

Vol.4 「平成」から「令和」へ

「令和」…すばらしい響き、うるわしい字体ですね。元号発表を受けて、新しい時代の到来に、日本中の人々がきっと晴れやかな、それでいてどこか神聖な気持ちになったのではないでしょうか。

 実際にスタートするのは来月ですが、すでに新たなエネルギーの脈動を感じているのは、私だけではないと思います。このことが、宇宙的なエネルギーの変化に人々の集合意識が共振しているのだとしたら、個々の人生(心身)にも影響が現れるはず。

 もし今、あなたが自分の心身の変化≠ノおどろいているとしたら……、それが別離や崩壊を招くような気がして戸惑っているとしたら……、その変化を、新しい出会いや浄化を意味する進化の兆し≠ニとらえてみませんか?

 そんなときは人生全体を俯瞰して観てみてください。そして、頭で考える合理性や損得勘定をもとにして判断しないで、心の奥に尋ね、魂の声(本来の自分の声)にしたがって「そうしたい!」と感じた道を選びましょう。

 道は未知≠ナす。魂の声は、きっと「令和」の『和』の方向――和楽・調和に向けて導いてくれると思います。また、「令和」の『令』の字は、常用字解(白川静)によると、もともとは「ひざまずいて神のお告げ(神託)を受け取る人の形」を表しているということ。

 私たちが謙虚に内奥に道を尋ねて生きはじめるならば、魂=本来の自分の声である「神のお告げ」をもっと受け取りやすくなって、その分、迷うことなく和やかに、美しく生きられるようになっていくのかもしれません。そうなったらうれしいですね。

 本来の自分の声を「神のお告げ」と言ったのは、「自分」には「神が自らを分けた」という意味があるからです。これからは、ひとりひとりが自らの内に神を見出していく時代になるという予感があります。自分のことをちっぽけな存在と思わず、神の分身としての本来の自分≠ェ存在することを信じてください。

 さて、残りわずかな「平成」の日に、あなたは何を思うのでしょうか。私は、昭和に生まれ育ち、平成を生き抜き、令和に昇天するだろう我が人生を振り返って、最後に与えられた時代をどう生きるかを考えました。

 じつは『命』という字が、『令』が元となって生まれたことも今回わかって、感慨ひとしおなんですよ。私たちがこの命を輝かせて生きるためには、ひとりひとりが本来の自分の声に耳を澄ませることが不可欠だと、改めて教えられたような気がします。

 そうやって、誰もが命を輝かせて美しく生きる時代が遠からず訪れるのかと思うと、胸が高鳴ります。どこかの偉い人がそれを叶えてくれるわけではありませんよ。私たちが意識を高め、精妙な波動を共鳴させて、それぞれのまわりから実現していくのです。

 まずは、あなた自身が明るく素直に、命を輝かせて生きることが何よりも大切です。そんな意識で「令和元年」をはじめましょう!

ゆりりんのブログ『ありのまま、なるがまま』

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Last Updated: 2019/04/07