エッセイ

Vol.09

“My own time”を増やそう!

Vol.09 “My own time”を増やそう!

“My own time”とは「自分だけの時間」。自分だけの時間に、もっと友人とおしゃべりしたり、スマホをいじったり、テレビを観たりする時間を増やそうという話ではありません。それとは正反対、そういった「他人とつながる」行為を一旦やめて、自分の「内奥とつながる」時間を増やそうという提案です。

 他人から受ける刺激をシャットアウトして心を静かにすると、自分の内奥とつながることができます。そのとき、本来の自分とはどんな存在なのかを、なんとなく、人によっては明確に、感じることができるでしょう。大切なのは、考えることではなく「感じる」こと。

 そのための手っ取り早い手段は、大自然の中に身を投じることです。さっそく自然がたくさんある場所に足を運んでみませんか? 木々の生い茂る公園でもOK。そこで、できれば大の字になって空を仰ぎます。することは1つ。頭から言葉を締め出す!

 自然の音にただ耳を澄ませ……そよぐ風をただ皮膚で受け止めて……何も考えない。もし何か考えはじめたら、「今は必要ない」と命じて、ふたたび感覚に心を研ぎ澄ませます。つい考えに引きずられてしまってもイライラしないで。ゆったりと呼吸して、大自然のリズムに自分の息を合わせましょう。

 そよ風にも、木漏れ日にも、葉っぱが擦れ合う音にもある"ゆらぎ"。これが大自然のリズムです。自然界にあるものはすべて一定のリズムでゆらいでいます。じつは、あなたの心音もそうです。このゆらぎに心を同調させると、本来の自分に帰れるので、なんともいえない安らぎを覚えるんですね。

 ところが、そんな大自然のリズムをしっかり感じようともせず、頭で考えてばかりいると、心は騒々しいままです。景色を真に楽しむこともできないと思います。頭はもともと分析するのが役割りなんですが、どんなに分析しても内奥とつながることはできません。

 つながることができるのは、思考ではなく、感覚。感覚は心が静かなときほど鋭敏になります。だから、だれかと愉快にできることでも、スマホを触りながらできることでもないんですね。

 あなたも、意図して“My own time”を持ちませんか? そこで心を静かにしてから、考えるべきことをゆっくり考えましょう。すると、内奥は知恵の宝庫だから、きっと予想もしなかったグッド・アイデアが浮かびますよ。

 ようするに、本来のあなたは、宇宙の叡智につながった偉大な存在なのです。無尽蔵にある知恵と潜在能力を、眠らせたままにしておくのはもったいない! 感覚を駆使して、ひらめきという形で知恵を引き出しましょう。

 そのためには、自ら行動するしかありません。“My own time“を増やして、自分で内奥にアクセスするしかないのです。感じる時間と考える時間。そのバランスを上手にとって、本来の自分を見失うことなく、心豊かに生きていきましょう!

ゆりりんのブログ『ありのまま、なるがまま』

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Last Updated: 2018/09/07