エッセイ
  (更新日:毎月7日)

Vol.12
感情は"魂の言語"

Vol.12 感情は"魂の言語"

 この一年、あなたは困難を乗り越えるたびに、少しずつ進化している自分を感じたのではないでしょうか。そうなれたのは、あなたが進化することを心から望んでがんばったから。大いに自分をほめてくださいね。

 進化する方向は、「どんなことも楽しめる自分」とか、「好きなことを実践する自分」とか、「生きていることに感謝できる自分」とまちまちでも、そんなふうに喜んで生きようとする人の背中を押してくれるエネルギーが、今宇宙からふんだんに降り注いでいるように感じます。

 逆にいうと、偽りや欺瞞はどんどん暴かれていくことになるので、「感情を抑えなければうまくいかない」と思って心を偽ったりしないで、自分の気持ちに正直に生きていくことが大切です。

 私たちは子ども時代に大人から刷り込まれた価値観の影響で、「自分が我慢すればうまくいく」とか「ネガティブな感情を露わにしてはいけない」と考える傾向が少なからずあるのではないでしょうか。

 もし、あなたが自分の感情を軽んじて抑えつければ、"本来の自分"(=魂)との対話をキャンセルすることになるんですよ。感情は魂の言語だからです。あなたの魂は、感情を使って生身の自分に何か伝えてくる…と考えてみて。そうすれば、きっと違う向き合い方ができると思います。

 たとえば、やりきれない気持ちがこみ上げたとき、嫌悪したり無視したりせず、また頭で感情を処理しようともせず、その感情をただ感じてみる。そう、感覚を研ぎ澄ませて魂の声に耳を澄ませてみるのです。

 感情に特徴はあっても「いい悪い」はありません。冬に対して「好き」や「嫌い」と感じるのと同じように、思うようにならないことに対して、自分は今「やりきれない」と感じているだけなんだ…ということがきっとわかるから。

「感じた感情を素直に受け入れる」ことは、「ありのままの自分にOKを出す」ことなのです。「やりきれないと思った自分もOK!」「やりきれないときがあってもOK!」――もしかしたら、そんな魂の声が聞こえてくるかもしれません。

"Don't think. Feel!"これはブルース・リーの映画で脚光を浴びた台詞ですが、私もこの言葉が大好き。心に波風が立つと、そう言ってじっと耳を澄ませます。現状に振り回されたときほど"本来の自分"を思い出したいから。そして思い出すと、心の底から安心します。

 あなたが一年を振り返るときや、問題を乗り越えたいと思ったときは、考えることをストップして、感じることで魂と触れ合ってみてください。すると、自分が「どうするべきか」ではなく、「どうしたいのか」を感じ取ることができるでしょう。

 あなたにとってベストの答えは、いつも心の中にあります。頭の中にはありません。魂の言語を聞き取って、迷いのないすっきりした心で、来るべき新年を迎えましょう。

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Last Updated: 2016/12/07