エッセイ
  (更新日:毎月7日)

Vol.02
愛が、運命を変える!

Vol.02 愛が、運命を変える!<br>
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 先月出版された新刊、『運命は、きっと変えられるよ』を早速読んでくださった方から、「宇佐美さんの運命はどのように変わりましたか?」という質問をいただきましたので、今日はこの質問にお答えします。

 私はもともと、ものすごく臆病で不安症だったから、恐れと背中合わせで生きるしかない運命だったんです。思い切って行動を起こす背景には、必ずと言っていいほど、何かを強く恐れる気持ちがありました。

 そんな私が、人に悪態をつかれても「そうか、そうか」と聞き流し、自分の老化や将来の不安を「よし、よし」と受け入れ、親の介護をすることになっても「ふん、ふん」とただ動けるようになった。ようは、身に降りかかることにうろたえず、甘んじて受け入れられるようになったのです。

 かといって、不快な感情がわかなくなったわけではないんですよ。あいかわらず、心配でじっとしていられなくなることも、ままならないことに腹を立てることも、ショックを受けて落ち込むこともあります。でも、もがく時間が圧倒的に短くなりました。  

 以前は、ムカついたり、やっかんだり、イライラしたり、不安に陥る自分を、「こんなことではいけない」「どうして私はこう思ってしまうんだろう」とずっと責めていたから、苦しみが途切れなかったんですね。それがある時点から、不甲斐ない自分もそれを責める自分も、あっさり許せるようになったのです。

 ある時点とは、もがく自分を静観するもうひとりの大きな自分≠フ存在に気づいたとき。最初は、何かの折に「なんとなくそんな存在に見守られているような気がする」程度でしたが、気づくたびに得も言われぬ安心感におおわれるようになって、「もしかすると、こっちが本来の自分なのかもしれない……」と思うようになりました。

 その自分に意識を向けると、同じ出来事を別の視点から簡単に眺めることができ、ハッと大事なことに気づいて苦しみから解かれる。それはまるで人生の謎解きのようでした。もしかしたら、人生で苦汁をなめる体験は、本来の自分が生身の自分に何かを伝えたくて起きるのかもしれませんね。

 本来の自分とともに在ることが愛≠セと、言葉を超えて理解できました。愛がほとばしるようになってびっくりしたのは、自分以外の人も自然に愛せるようになったことです。愛には、自分用、他人用という区別が本当にないんです。結果、人のことも許せるようになって人間関係で悩まなくなりました。

 私は、恐れと背中合わせで生きるという運命を変えられて本当によかったと思います。これはあなたにも必ずできることです。愛を尊ぶ自分こそが、本来の自分です。そこに意識を向ければ、細事に心をとらわれずにすみます。

 そうして、自身の愛で、あなたが望む方向に運命を変えていきましょう!

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Last Updated: 2016/02/07