あなたはどんな気持ちで2016年をスタートしましたか？ 私が住んでいる長野県の北信地域は、いつもならこの時期の積雪量は軽く1メートルを超えるのですが、今年はまだ土が見えています。ここに引っ越して12年になりますが、こんなことははじめて。
暖冬というだけではすまされない〝天地の異変〟のようなものを感じて……ふと思いました。「今地球には、変化を促す膨大なエネルギーが宇宙から降り注いでいる。そのエネルギーを私たちも浴びて、進化せよと後押しされているんだ……」って。
昨年あなたは、予想もしなかった〝暮らしの変化〟を強いられたり、〝ものの考え方〟が変わるような体験をしませんでしたか？ 今年はそうした個人的な出来事、社会不安や気象の変化など、何もかもヒートアップしそうです。
その波が、今あなたの手中にあるものに対して「破壊」や「破局」という形で表れたとしても、それは「終わり」という「はじまり」なのだということを知っておいてください。そのはじまりは、あなた自身の内面が進化するまたとないチャンスなのです。
この世の中で唯一変わらないことは、「すべての物事は移り変わる」ということだけです。これは宇宙の大原則。私たちは宇宙の一員だから、「このまま変わらないで」とか「これまで通りがいい」と執着すればするほど、生きづらくなってしまうのです。
それが特に顕著になっていく今後は、人生に訪れた〝自分が変わらざるを得ない現象〟を恐れないことがとても大切です。変化を止めようとか逃げ出したいと思わないで、「はじまり」の波にすんなり乗りましょう。
そのためには、今ある物事に執着しないこと。物事とは、あなたの常識や習慣、容姿、人間関係、お金の使い方などすべてです。そのときがきたら、思い切って執着を手放して新しい価値観を誕生させましょう。
新しいものを生み出すときは、苦労や痛みがともなうもの。それを『産みの苦しみ』と言いますが、語源の〝出産〟の苦しみの場合は、〝赤ちゃん誕生〟という成果がわかっているから、母親は死ぬほどの苦痛を甘んじて受け入れますよね。
それと同じように、人生における『産みの苦しみ』を甘んじて受け入れましょう。赤ちゃんではなく〝未知の自分〟に出会うために！ あなたが「はじまりを歓迎する」と覚悟を決めることは、宇宙に向かって「私は進化する！」と宣言することなのです。
すると、現実の問題に立ち向かう力がわいてきますよ。立ち向かうといっても、流れに逆らうのではなく、変化を受け入れてより高い次元に意識を向けるのです。そうすれば、どんな問題も必ず新しい価値観で切り抜けられるから。
それだけではありません。自分が本当はどう生きたいのか、この命をなんのために使いたいのか……その答えがきっと見えてくるでしょう。見えれば行動を起こせます。胸を張って喜々として歩む人生は、あなたの意思ひとつで手に入れられるものなのです。
さあ、「今年はどんな変化も恐れないで、進化するぞ！」と決意しましょう。
