今年、あなたにはどんなことがありましたか? なかなかままならない人生に手を焼いて過ごしませんでしたか? 世間では「手のかかる子ほどかわいい」と言いますが、手のかかる子には手数を惜しまず愛を注いで育てるから、情が移っていっそうかわいく感じられるんですね。
人生も同じです。簡単にはコトが運ばない悩み多き人生は、本当はかわいくていとしいもの。もし、いとしくもなんとも感じないとしたら、だれのものでもない自分の人生を、大切に扱っていない証拠かもしれませんよ。
イヤなことが起こるたび、「どうして私がこんな目に遭わなくちゃいけないの?」「どうして私ばっかりついてないの!」とムカついていませんでしたか? それでは、人生は空回りするばかりだと思います。
大事なことをお伝えします。あなたの人生に起きたことは、あなた自身≠ェ体験したいと思ったことなのです。ここでいうあなた自身とは、本来のあなた。魂(=意識体)の自分です。そのあなたこそが、人生の源なのです。
私たちはひとり残らず、「愛に目覚める」という目的を持って、この世に人間として生まれてきました。その目的を果たすために「愛じゃない感情」をたくさん味わい、ときにはその感情に埋没して苦しみ、対極にある愛≠フ存在に目覚めていきます。人間は相対的にしか物事をとらえられないので、この方法しかないんですね。
あなたがどんな小さな問題でも「つらい」と思ったときは、魂はあえてそんな体験を選んで「愛を放て」と促している……と考えてみてください。受容することも、許すことも、勇気を出すことも、愛を放てばできることだから。
目の前の問題から逃れようとあがかず、苦しみを味わっている自分に「わかったよ、この体験を受け入れるから大丈夫」と呼びかければ、問題はいつのまにか問題ではなくなり、あなたは苦しみから解かれるでしょう。なぜなら、問題はすべて「目的があって」魂が導き出すので、目的が果たされれば役目を終えるからです。
つらい、ムカつく、退屈、みじめ……そんな不快な体験をしたときには、感情的になって自分を裁いたり、人を責めたりしないで、心を鎮めて「魂の意図にしたがう」こと。それが、愛に目覚めて救われる一番の近道≠ネのです。
今年を振り返るときは、ぜひその視点から体験したことを眺めてみましょう。魂がなんとしても気づかせたがっている愛の世界……、それほどまでに価値のある愛は、あなたが何を思っても心の中から消え去ることはありません。無限の愛を、一日も早く自覚できたらいいですね。
また、来年に思いをはせるときは、「愛する人になる!」と心に誓いませんか? 自分にも人にも愛を注げるようになったら、あなたはどんな問題ももっとラクに乗り切れるだけでなく、今は想像も及ばないようなすばらしい出来事を引き寄せるでしょう。きっとそうなりますよ。