エッセイ
  (更新日:毎月7日)

Vol.05
「直感は、人生の導き手」

Vol.05 「直感は、人生の導き手」

直感≠ニいう言葉を辞書で引くと、「説明や証明を待たないで、直ちに物事の真相を心で感じ取ること」とあります。あなたは、あなた自身の真相を心で感じ取っていますか?

 私は若いころ、「もう考えすぎ!」とよく言われていました。それくらいなんでも理屈で考える頭人間≠セったんですね。でも心の研究をするうち、「人には理屈で割り切れない力がある」と認めざるを得なくなりました。

 その力を潜在能力と呼ぶなら、それを引き出すのが直感だと思ったのです。ところが、当時の私は自分の直感さえ全然つかめないありさまで、「どうやって直感を磨いたらいいんだろう……」と途方に暮れてしまいました。

 手はじめに気功を習い、人が放つ目に見えないエネルギー(波動=気)を体感、次いで瞑想を習い、自分(人間)がとてつもなく大きな存在(宇宙)とつながっていることを実感しました。そのときはじめて魂≠フ存在を感じて、魂の声を聴く術が直感であり、それが宇宙の叡智≠受け取る方法だと知ったのです。

 考えてみれば、頭人間に凝り固まっていちいち理屈を持ち出し、物事を予測した通りに進めようとすれば、チッポケな自分を超えることはできません。「そんな人生はつまらない。もっと直感を大事にして宇宙とつながって生きていきたい!」と思いました。

 直感がひらめき、大発見をした科学者や成功を収めた経営者は大勢います。なかには結婚を決めて幸せになった人たちもいます。みんな人智を超えた力の存在を信じる気持ちがあったからこそ、チャンスをものにできたのではないでしょうか。

 私は直感を磨くため、「日常生活を直感で送る」という遊び≠はじめました。毎朝、何を着て、何を食べて、どの道を行くか……、それを合理的に考えず、「どのブラウスにする?」「どのレストランに入る?」と気軽に直感に尋ねます。

 最初は「これって直感かなぁ?」とチンプンカンプンで、食べ物などおいしくなくてがっかりしたこともたびたびあったけれど、ハズレたと感じたときは、自分がエゴのささやき≠ノ耳を貸したんですね。

 そんな失敗がいい体験になって、「本当に直感をつかめば結果が裏目に出ることはない。そもそも直感にはハズレ≠ェない」ということを身を持って知ったのです。それからは、大事なこともすべて直感に聴くようになりました。

 魂の自分が現実の自分に送るのは愛≠セけです。だから「直感=魂の声」にしたがっていれば、物事は押し並べてスムーズに流れていきます。

 心がザワザワした状態で直感に尋ねても、エゴのささやきしか聴こえてこないでしょう。けれど、心が落ち着いていれば、直感がひらめいて災難から守られたり、進むべき方向に導かれると私は信じています。

 あなたもぜひ自分の直感を信じて人生の友≠ノしませんか。そうすればきっと、ありとあらゆる潜在能力を引き出せて、日常生活が今の何十倍も楽しくなりますよ。

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Last Updated: 2014/05/07