エッセイ
  (更新日:毎月7日)

Vol.03
純粋に生きよう

Vol.03 純粋に生きよう

 人を「だます」「あざむく」といった事件を見聞きするのはいやですね。でも、そんな世の中の闇の部分に触れて、自分が暗い気持ちになっても仕方がありません。ニュースには、また別の見方があると思います。

 見る側が、徹底して明るい部分に注目するのです。たとえば、だましたことがバレて謝罪する人を見たら、「人をだまし通せない世の中になったんだ。人間の意識が進化して不純なものが噴き出し、純粋で善良なものが支持されるようになる。よしよし」って。

 世の中の「闇」を非難する代わりに「明」に注目して支持するのです。それは人付き合いも同じ。文句を言いながら不純な人とダラダラと付き合うくらいなら、一緒にいて心の休まる純粋な人を選りすぐることが重要です。

 これまでなんとなく付き合ってきた人間関係を整理するのは勇気のいることですが、それを人生のみそぎ≠ニ考えて実行しませんか。人付き合いも、商品も、不純なものを断って純粋なものを重んじると、その分あなたの人生の質がアップしますよ。

 なぜなら、人にも物にもそれぞれが放つ〈気=波動〉があるからです。気が合うとか、波動共鳴するというように、似たもの同志は引き寄せ合うようになっているんですね。だから、自分の気が純粋になれば、『類は友を呼ぶ』という言葉通り、心のきれいな人たちがまわりに集まってきます。

 純粋な人はとても魅力的。そういう人たちと一緒にいると、自分の心が純化されていくのがきっとわかるでしょう。「自分だけよければいい」というエゴや「だれも見てないならいいや」といったずるさが引っ込み、自然に尊重し合い、応援し合う世界が生まれます。

 逆に、世の中の闇の部分をネタにして、非難したり陰口を楽しんでいる人たちは、その邪悪な波動に自らを同調させていることに気がついていません。世の中の闇の部分に頻繁に意識を合わせていると、たとえ軽い憂さ晴らしのつもりでも、いつのまにか自分の人生に陰鬱な出来事を引き寄せてしまうのです。

 だれもが心の中に邪悪な部分と純粋な部分を秘め持っているからこそ、友を選び、生き方を選び、人生に引き寄せる出来事を慎重に選ぶことが大切なのです。自分が意識を合わせたものの波動を自分が取り込んでしまうからです。

 その意味では、なんとなく生きてはもったいないし、悪友に振り回されて生きるのはとても危険なこと。世の中から「闇」の部分を消すことはできなくても、自分は非難や陰口に同調しない、ひとりでいるときもグチらない、という毅然とした態度を取りましょう。

 そして、「こうなったらいい」と思う世の中と「こうありたい」と思う自分の姿をイメージして、いつも人生に引き寄せたい物事に意識を合わせるようにしていれば、きっと人生はうまくいきますよ。

 あなたは知らないうちに「明」の世界に生きられるようになって、ほかの人の純粋な部分をぐいぐい引き出す存在になるでしょう。

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Last Updated: 2014/03/07