エッセイ
  (更新日:毎月7日)

Vol.01
"想い"がすべてを創る

Vol.01 想いがすべてを創る

 新しい年の幕開けです。あなたが年のはじめに天高く掲げた目標、"切なる想い"はなんだったでしょうか?

「毎年、今年こそは!と張り切って目標を掲げるものの、じきに忘れて元の黙阿弥……」そんな声が聞こえてきそうですが、私も不甲斐ない自分に何度落胆したことか……。けれど、『想わないことは叶うこともない』という真実に目覚めて認識を改めました。それについてお話しましょう。

 切なる想いとは「そうなりたい」という希望ですが、その希望を「そうなるんだ!」という意志にまで格上げできれば、『意志あるところに道あり』ということわざ通り、実現する可能性はぐっと高まりますよね。

 するとあなたの胸には、「毎年はっきり意志は抱く。でも、実際はそうならない。なぜ?」という疑問が浮かぶかもしれません。そして、その答えが見つからないと「私は、どうせ意志が弱いんだ」と結論付けておしまいにしてしまう……ということはありませんか?

 私はそうやっておしまいにしていたひとりでしたが、ものすごく重要なことに気づいたのです。「自分の想いが実現しないのは、意志が弱いからじゃない。自分自身を信頼していないからだ」と。つまり、そうならない原因は、意志の強弱にあるのではなく、自分を信じているか否かにかかっていた――。

 想いが住む心の中は幾層にも分かれています。頭で考えたことは表層部分にあります。そこで「今年はそうなる!」と意志を掲げたとことで、深層部分で「やっぱり私には無理かも」とか「どうせまたできないだろう」と想っていたら……、しかもそっちの想いのほうがはるかに強いとしたら……、そっちが実現してしまうのです。

 これは多くの人の中で知らないうちに起きていることなんですね。表層部分にあるのは思考で、深層部分にあるのは心の奥底の叫び。マグマのように噴き出す叫びのほうが、はるかにパワーが勝るのです。

 ちょっと自分自身を振り返ってみてください。たとえば、「運命の人とめぐり会うぞ!」「仕事で成功するぞ!」「お金持ちになるぞ!」といった希望の陰に、「とは言ってもなぁ」という不信感がないでしょうか……。

 もし、心の片すみに自分に対する不信感があったら、それをまっ先に取り除きましょう。そして、すべてを生み出す想いの力を、幸福になるために十分生かしてこなかったことを自分自身に詫びましょう。その力は、いつもあなたの想いに忠実に働いていたのですから。

 さあ、現実を創り上げる力が自らのうちにあることを改めて信頼してください。それを邪魔する恐れや失望の念を整理し、(見つけ出して「もう必要ない」と宣言すれば消えます)肯定的な想いだけを掲げて生きていったらいいんですよ。

 無意識の想念に振り回されてままならない日々を送る人生は、今日で卒業です。これからは、天賦の"想いの力"に心から敬意を払って、想い通りの人生を創っていきましょう。

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Last Updated: 2014/01/07