エッセイ
  (更新日:毎月7日)

Vol.05
幸せの正体

Vol.05 幸せの正体

 幸せって何でしょうか……? 家族がいること? 仕事があること? お金があること? 恋人がいること? 友だちがいること? もしそれだけで幸せになれるとしたら、みんなもっと幸せになっているはずですよね。

 世の中を見渡すと、普通に暮らしている人たちが怒りや孤独に呑み込まれて苦しんだり、不安に押しつぶされそうになったりしています。また、仕事で成功した人たちが必ず円満に暮らしているとも限りません。

 どうしてなのでしょうか……? それは、私たちの幸せは心の外側ではなく、内側にあるからだと思います。頭で納得する外側の幸せは、自分より苦労している人と比べて「私はそれほど不幸じゃない」と考えた結果であって、本当の幸せではないからです。

 自分が本当に幸せかどうかを知っているのは、自分の心だけ。今、あなたの心の内側にジワ〜と広がる"喜びの実感"があるかないか、それがすべてです。その喜びが、状況に応じて"感謝" や "感動"や "勇気"になって心を満たすのです。

 では、喜びの実感は何によってもたらされるのでしょうか。それが"愛"なんですね。
そこで質問です。あなたは「自分が幸せだと愛がわいてくる」と思いますか? それとも「愛がわいてくると幸せを感じる」と思いますか?

 一般には「自分が幸せだと愛がわく」、ようは「自分が幸せだと人にやさしくする余裕ができる」と思っている人が多いみたいです。しかし実際は「自分が真実の愛を放つと、人は幸せを感じるようにできている」のです。

 愛はだれの心の中にも必ずあるもの。だからこそ、真実の愛を放てば、だれだって"手放しの幸せ"を感じて生きられる。「逆境にあっても何かしら喜びを見つけよう」「苦しくても感謝を忘れないで生きよう」「自分の存在価値を最後まで信じよう」という気持ちを持ち続ければ、みんな自分を愛して幸せに生きていけるのです。

 もしもあなたが、人から愛されることばかり考えてしまうとしたら、最初にあなたの心に眠っている愛を引き出して自分自身に注いでください。自分を愛することは、身勝手になることではなく、自分という存在を"真摯に歓迎して祝福すること"なのです。

 自分とそんなふうに関わるだけで、きっとささやかな喜びを感じますよ。その喜びを味わうことがものすごく重要なんです。なぜなら、その喜びを通して自分以外の人の存在も同じように貴重なことがわかり、自他を慈しまずにはいられなくなるからです。

 すると、自然に感謝があふれて「家族ともっと仲良くしよう!」と思うかもしれません。あるいは「日々の仕事に感動を探すぞ!」とか、「夢を叶えるために稼いだお金を使おう!」という勇気がわくかもしれません。これが、本当の幸せのはじまり!

 あなたにとって本当の幸せは何なのか、どうすれば喜びの実感を得られるのか、本気で考えてみませんか。『幸せは、すぐそばにあるから』をぜひ一度読んでみてください。

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Last Updated: 2012/05/07