(更新日:毎月7日)

Vol.01
「自分の中心軸」

Vol.01 自分の中心軸

 みなさんは、2009年の初めにどんな目標を立てましたか? 目標がないという人は、夢がないのと同じなのでちょっとさみしいですね。あなたはどれだけでも幸福になれます。ぜひ『自分で幸福な人生を切り開く!』という意志を掲げましょう。

 中には初詣に行って真剣にお願いしたという人がいるかもしれませんが、初詣は「叶えてください」と神様におねだりする場ではなく、あくまでも、自分の目標を明らかにして「努力しますから見守ってください」と自分に誓いを立てる場だと思います。

 その誓いが3日坊主で終わらないようにするためにも、今年は、どんなことがあっても"中心軸がぶれない"自分を創ることに重きを置きませんか。中心軸とは、自分を内側から支える心棒のことで、心の標識のようなもの。

 ものごとがなかなか思うようにいかず、すぐ壁にぶち当たる――それが、人生の仕組みです。そもそも、私たちは目の前に立ちふさがる壁を乗り越えようとするときに成長し、またその壁を乗り越えたときに大いなる喜びと感動を得られるようにできています。

 だからあなたの問題は、人生で壁にぶち当たることではなく、壁にぶち当たるたびに中心軸がぶれることなのです。心棒がぐらつけば、こんなはずじゃなかったとうろたえて、本来そこで自分がなすべきことを見失ってしまうからです。

 何が起こったとしても、あなたがなすべきことは「自分を被害者だと思うのはよそう。この体験をだれのせいにもしない!」と決意して心を落ち着けることなんですよ。そうすれば、自分の軸がピシッと収まるべきところに収まり、心が安定します。

 その場所には『この体験から学べることを、今謙虚に学べ』と書いてあります。そこで素直に自分の内側に意識を向ければ、あなたが自暴自棄になるようなことは二度とないでしょう。

 それどころか、謙虚に反省した分だけやさしさをとり戻し、懸命に学んだ分だけたくましさを感じさせるようになるはず。逆にいうと、そうなるまでは体験から謙虚に学び続ける必要があるんですね。その努力が、中心軸をぶらさない努力だと思います。

 このことは、人間関係でちょっといやな思いをしたときでも、人生が変わってしまうような大きな災難に遭ったときでも変わりありません。出来事の大小に関係なく、いつでも謙虚に学ぼうとする気持ちが人生を切り開く力になるのです。

 私は「生きているあいだに人間としてどれだけ成長し、どんな自分を創っていけるか」ということを人生の第一目標に掲げてから、自分が体験することの見方が180度変わりました。特にイヤな思いをしたときほど、あとから感謝することが多くなりました。

 あなたも、ちょっとくらい落ち込むようなことがあったって平気ですよ。そこでしっかり学べば、心はたちまち立ち直るから。イヤな体験を避けたいと思う前に「人生には、自分の成長に必要な出来事しか起こらない」という信念を、今年はしっかり培いましょう。

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Last Updated: 2009/01/05