(更新日:毎月7日)

Vol.12
「最後のひと言を大切に!」

Vol.12 最後のひと言を大切に!

 せっかくいいことを言っても、最後のひと言であなたの印象が決まってしまうことを知っていますか?日本語はそのくらい最後のひと言が大切なんです。

 実際に、ふたつの文章から受ける印象を比べてみてください。

「いい人だけど、話はうまくないよね」と「話はうまくないないけど、いい人よね」 後者のほうが、言った人のやさしさが伝わってきませんか? ではもう1つ、自分が頼んだことを代わりにやってくれた相手から、こう言われたらどう感じますか?

「疲れちゃった。でも楽しかったぁ」と「楽しかった。でも疲れちゃったぁ」
前者なら「そう、よかった!」と答えられますが、後者だと「そう、ごめんね」と言うしかなくなると思います。これが言った人の好感度につながっていくんですね。

 ひょっとすると「私は正直に感じたままを最後に付け加える主義よ」という人がいるかもしれませんが、それは聞く側に感じ悪い印象を与えても"あえて"伝えたいことがある場合に限るほうがいいと思います。

 そうでない限り、無意識に"うっかり"自分の印象を悪くするような物言いは、改めたほうが断然トクです。何気ないひと言でソンをしたり嫌われたりしないために、最後のひと言を大切にしたいものです。

 具体的には、『プラス要素でしめくくる』ようにしましょう。先の例で言うと「いい人」「楽しかった」という言葉がこれに該当します。自分が言われたらうれしい言葉がプラスの言葉と考えればOKですよ。

 人と会った別れ際、電話を切る直前、メールのシメ、そこは必ずプラスの言葉でしめくくるように気をつけて。その場面に応じて"しっくりくる自分らしい表現"を考えておくといいかもしれませんね。

 このことは、自分に対してかける言葉についても同じです。あなたは普段どんな言葉を自分の心に残していますか?「ものすごく不安だけど、きっとうまくいく!」と「うまくいくと思うけど、ものすごく不安!」では、あなたの脳に刷り込まれるイメージが大きく異なってきます。

 それがわかれば、今年のしめくくりにどんな言葉を自分の心に残すかということの重要性が理解できるはず。来年に向けたエネルギーのゆくえを左右する言葉です。慎重に選んでダイアリーなどに書き留めておいてください。

 一年を振り返って「反省する」ことはいいことですが、自分を「攻撃する」必要はまったくありません。自分を「ねぎらう」「励ます」「勇気づける」といったプラス要素の言葉をしっかり残しましょう。

 私のお勧めは「自分を信じる!」という表現。あなたは目に見えない速度で日々成長しています。それを自ら信じて楽しみにする気持ちは、ちょっとワクワクするステキな感覚だと思いませんか? さっそく今年のシメに「自分を信じる!」を加えてみてください。

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Last Updated: 2008/12/07