(更新日:毎月7日)

Vol.9
「自分なりの”きちんと”」

Vol.9 自分なりの”きちんと”

 あなたはふだん「自分なりのきちんと」ができていると思いますか? 言葉を換えて質問すると、あなたは「自分にちょうどいい暮らし」ができていると思いますか? 

 それができていないと、ふだんの暮らしを色あせて感じるかもしれません。平凡な日常をつまらないと感じたら、それをふたたび快適で充実したものにするために、自分なりの”きちんと”を見直してみましょう。

 特別なものごとにお金と時間をつぎ込めば、一時的に心は華やぎますが、それはあくまでも非日常的な刺激。それをふだんの暮らしのはけ口にしていると、いつまでたっても幸せな人生を生きられません。

 まずは「自分にちょうどいい暮らし」を手に入れて、何気ない毎日を充実させることが先決です。それから非日常的な刺激をとり入れるようにすれば、人生はいくらでも豊かになっていきます。そのために、この2つを心がけましょう。

 1つ目は、心が疲れないように、完璧を求めないこと。

 世間には、そのときどきの事情や体調を無視して頭だけで完璧を求め、それができなければ充実した人生は手に入らないと勘違いしている人がいます。あなたは、自分が「カリスマなんとか」にならなければまわりから認めてもらえないと思っていませんか?

「あれもこれも、まだできてない」となげくことに時間を使うのはやめましょう。私たちは往々にして「やらなければならないこと」に追われて過ごしがちですが、これからは自分がやらなければならないことの最低ラインを設けて、そこに達したら「ま、今日はこれでいいか」という大らかさを持つようにしてください。

 そうすれば「本当に好きなことをする心のゆとり」が生まれます。自分に一番合った時間の使い方を覚えることは、幸せな人生には不可欠です。人生に与えられた時間=自分に与えられた命なのですから。

 2つ目は、心が喜ぶように、いい習慣を身につけること。

 色あせた日常は心の写し。”ないものねだり”に陥っているというサインです。もし「毎日がつまらない」と感じている自分がいたら、つまらないと思う感情を責めないで、新たに今あるものを生かす"いい習慣"をスタートさせてください。たとえば――。

<いい習慣その1>自分をほめてもらえないからつまらないのなら、人を当てにしないで、仕事が終わったら一所懸命やった自分のことを自分で1分間ほめまくりましょう。そして元気に仕事に励めることに対しても、忘れずに感謝を捧げましょう。

<いい習慣その2>仕事が平凡、簡単でつまらないのなら、自分が最高に美しいと思う仕草と表情でやることに心血を注ぎましょう。そうすれば、まわりに好印象を与えることも、自分自身をブラッシュアップすることもできるから。

 こうして上手にふだんを楽しむ方法を見つけ出すこと。それが自分なりの"きちんと"を実践していくことなのです。

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Last Updated: 2007/09/07