(更新日:毎月7日)

Vol.6
「ライフワーク」

Vol.6 ライフワーク

「生活のためにする仕事じゃなくて、ライフワークに出会いたい」という声をよく耳にします。一般にライフワークとは、そのことに心血を注ぎ人生をかけてする仕事。もしくは、そうして生まれた個人の記念碑的な作品や研究をいいます。

 ライフワークというと、特に秀でているものや目立つものばかりを思い浮かべるかもしれませんが、社会的な評価は二の次です。あなたがある仕事に生きがいを見出し、目標を掲げて充実した人生を送る、そこにライフワークの真価があると思います。

「これこそが私のライフワーク!」と思って何かに励むことは、自分を最大限に活かす努力をすることです。その結果として、他の人や社会に貢献できるというありがたい幸せが手に入るのです。

 しかし昨今は、「やりたいことが見つからない」という若者や、「不本意な人生を送っているけれど、半ばあきらめている」という人たちが数多く見受けられてとても残念です。

 もしも、今あなたが「この仕事は何か違うと感じながらも、生活のためにいやいや働いている」としたら、一度 "自分の心積もり"をチェックしてみませんか。これはライフワークを探す上で欠かせない作業になります。 

 次の4項目を、自身の胸に深く問いかけてみてください。それぞれに正しい答えはありませんが、あなたの心を映し出す答えがあるはず。それを認知する必要があるのです。


@ どういうジャンルのどんな仕事に惹かれますか?〈Doing〉
  今していることは@と重なっていますか?違うとしたら、妥協しているわけは?
もっともらしい"いいわけ"を持ち出して逃げていないか、吟味してください。
A その仕事をすることで、個人的に何を得たいのですか?〈Having〉
  お金、力、名誉、信頼、達成感、自信、仲間、生きがい、夢、愛、魂の成長……
どのくらい真剣に、どの順に求める自分がいるのかを、しっかり把握してください。
B その仕事をすることで、他の人に何をもたらしたいのですか?〈Giving〉
  他の人の役に立ちたいという気持ちが、社会貢献につながります。
人を幸福にする喜びに目覚めることで、自分の生きがいの質が高まっていくのです。
C その仕事をすることで、どんな人間になりたいのですか?〈Being〉
  これは"生きる本質"に迫る一番重要なテーマです。
もし答えられない場合は、そこに自分の問題があることに気づいてください。

 どんな仕事も、それ自体に問題があるのではなく、その仕事に注ぎ込むひとりひとりの意識が迷ったり偏ったりしていることで、人生をつまらなく感じているケースが多いように思います。

 まずは、@〜Cの問いと徹底的に向き合って、あなた自身が納得できる"自分の人生の心積もり"を明確にしてください。

 それができたら、自分が求めるものをまわりに打ち出して、有効な情報が集まるようにアンテナを張りめぐらせましょう。こうして心の準備を整えておけば、必ずライフワークに出会えますよ。 

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Last Updated: 2007/06/07