(更新日:毎月7日)

Vol.1
「大きな祝福」

Vol.1 大きな祝福

 2007年の幕が開けました。新しい年が多くの人々から祝福されますように…。

 私は"祝福"という言葉が好きです。この言葉は、キリスト教では「神の恵みを受ける」という意味で使われますが、一般に「幸福を祈る」という意味があります。「あなたの前途を祝福します」といえば、「あなたの将来の幸福を祈ります」ということ。

 あなたは、いつも自分のことを祝福していますか? もしこの質問におどろいたら、そんなことは全然していないのかもしれませんね。だったら今年からはじめましょう!

 心身は日々たくさんのストレスにさらされているので、毎日のようにねぎらい、感謝して、再生をうながすことはものすごく大事です。心身のケアを怠れば、結果として生きたい生き方ができなくなるからです。

 疲れがたまればそれだけでイライラして、人にやさしくする余裕をなくしてしまいます。病に倒れたら、夢を追いかけることも仕事の責任も果たせなくなってしまいます。日頃から自分をもっといたわって祝福してあげましょう。

 さあ、目を閉じて、「私はがんばってるこの体を祝福します」とささやいてみてください。「私は一所懸命なこの心も祝福します」とささやいてみてください。毎日こうして心身を気遣ってあげれば、きっとやすらぎを得られるでしょう。それによってあなた自身がほっとして愛に包まれるのです。

 寝る前にお布団のなかでつぶやくようにするといい眠りにつけますよ。私はときどき、生かされていることを感謝してこんなふうにささやきます。「私はこの体を祝福します。体のすべてを受け入れます。私はこの心を祝福します。感情のすべてを受けとめます。私は私を慈しみ幸福を祈ります」

 世間を騒がせる悲しい事件や後天的な心の病は、さまざまな形で自分を受け入れる愛が欠乏していることを物語っていると思います。人生の不幸をだれかのせいにしたくなる気持ちは"自分への愛"が足りない証拠だから。あまりに愛に飢えて心がすさむと、良心のバランスを欠いて自他の幸せを奪うようなことをしてしまうんです。

 愛はいつもあなたの内側に眠っています。その愛を目覚めさせ、自らの尊厳をしっかりとり戻すことがとても重要です。あなたは、たとえどんな状態に置かれても"常に祝福されるべき存在"だということを覚えておいてくださいね。

 また自分のことで精一杯のときも、祝福する心があれば"いつでも愛を放てる存在"だということも知っておいてくださいね。

 今年はあなたの祝福する対象を、自分から恋人へ、家族、友人、縁ある世界の人たちへ、さらに地球そのものへと広げませんか。きっと、あなたの人生にステキなことが起こりますよ。

 有意義な人生を送ろうとしているたくさんの仲間たちを、あなたを、心から祝福します。"自他の幸福を祈る思い"をひとつにしてすばらしい未来を築いていきましょう。

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Last Updated: 2007/01/01