(更新日:毎月7日)

Vol.9
自分を知る旅

Vol.9 自分を知る旅

 私にとって"人生は自分を深く知る旅"です。だから、どんな自分も謙虚に認めよう。そして自分を味わいつくそうと思っています。いつも心に「目の前にいる人は自分を映す鏡」と言い聞かせています。

 また、人生は長いようで短いから、限られた時間をともに過ごす人を選ぼう。そして大いにいい刺激を受けようと思っています。もたれ合いの関係より、高め合える関係のほうが真に癒し合えるような気がするのです。

 あなたは、新しい人に出会うことが楽しみですか?それとも、新しい人と知り合うのは苦手ですか?人といて疲れるのは、どういうときでしょう。

 私たちは、人との出会いを通して"未知の自分"に出会っているのかもしれません。人と出会うことで、それまで自覚していない自分にどんどん気づいていくのです。

 もし、未知の自分を受け入れるのをいやがればどっと疲れます。いやがるとは、都合の悪い自分を認めないで抵抗すること。すると、「あの人といると疲れる」「人間関係に疲れた」と感じます。

 私の経験からいうと、「自分にはそこまで陰湿な気持ちはない」と思っていたのに、埋もれていた自分の弱さ、ずるさ、嫉妬深さ、未熟さなどが、相手の言動でじぐじぐと引き出されたときがそう。

 逆に、未知の自分が気に入ると勇気がわきます。気に入るのは、感動した自分や共感した自分。すると、「出会いはすばらしい」「あの人とめぐり会えてよかった」と感じます。

 これは相手に触発されて、「自分にもそんな気持ちがあったらいいのに」とあこがれていた勇気、賢さ、情熱、愛などがわいてきたときです。そんなわけで、プライベートでは付き合う人をしっかり選ぶ必要があると思うのです。

 私たちはすべての感情を内面に秘めていますが、刺激を受けて心に浮かびあがった感情をどうするかは、それぞれの成長度合いによって異なります。

 つまり、あなたがムカついても、その場で怒りをぶちまけるか、それでは何も解決しないと考えるか、またやさしい気持ちがわいても素直になれるかどうかは、人間的な成長とともに移り変わるということです。

 ひとりひとりの性格がどんなに違っても、「自分を知る」という成長過程は同じ。人間としての自分を掘り下げていって、「人間そのものを理解する」ことが一番重要なのです。

 もっともっと積極的に生きて、"自分を深く知る旅"を心から楽しみませんか?

 そうすれば、「自分のこと=人間のこと=他人のこと」という流れで理解が深まり、さらに、自分が自然の一部であること、宇宙と一体であることを実感できるかもしれません。

 "自分"という字が示すように「自」として独自に存在し、「分」として全体の部分として存在しているのが「自分」。それが"あなた"だからです。

| ホーム | | エッセイ | ボイス・レター | ねっとカウンセリング | みんなの広場 |
| Booksコーナー | 講演依頼 | お知らせコーナー | プロフィール |

Last Updated: 2006/09/07

copyright(c)1999-2006 Yuriko Usami's Internet office.