あなたは人から、「それは考えすぎ!」といわれることがよくありますか?自分でも、「考えてばかりいたってしかたないなぁ」と思うことがよくありますか?
YESなら、あなたは疑い深く、用心深く、アレコレ考えないではいられないタイプで、頭ではわかっていても、なかなか行動に移せないでいるかもしれませんね。
「考えすぎ」は、性格というよりクセです。だから、じょうずに自分を管理すれば、いくらでも変えられます。
あなたは、「よく考えること」と「考えすぎ」が根本的に違うと気づいていますか?前者は慎重に「吟味すること」で、後者はいわば「堂々めぐり」。
堂々めぐりが始まると、ものごとが先へ進みません。そのうち、人生が停滞してしまったような息苦しさを覚えるでしょう。なぜなら、いくら行動を起こす前に考えるべきでも、考えすぎると「やる気」より「不安」のほうがふくらむからです。
その背景には、「失敗とか損害とか恥」といったマイナスを恐れる自分がいます。たえず最悪の事態を想像して「心の予防線をはろう」とする行為が、考えすぎの状態を作り出すのです。
これだと、年中ネガティブな想像にふけって不安をかき立てることになるので、まったく心がやすらぎません。だから、「苦しい。もう考えるのをやめたい」と思うんですね。
なにかを守ろうとして考えすぎると、実際には失うもののほうが大きくなる、ということを知っておいてください。
もしあなたが、考えすぎのクセをやめたいと思えば、発想を逆転させる必要があります。あなたの根本にある価値観をひっくり返しましょう。
「失敗とか損害とか恥」を、マイナスではなくプラスに発想するんです。人生にそれらが降ってくることをむやみに怖がらないで、「それによって得るもの」を考えるんです。
たとえば、『彼に気持ちを伝えたらどうなるか』、あるいは『転職したらどうなるか』といった問題が目の前にあるとき、あなたがしたい行動を起こせば、人生は新たに展開します。結果が期待通りにいくかどうかは二の次。極端な話、結果はどっちでもいいんです。
いつもあなたに「新たな一歩を踏み出す勇気」があれば、たとえ「失敗とか損害とか恥」と思うような結果を味わったとしても、それはいずれ心の財産に変わるから。失敗は「必要な体験」に、損害は「徳と得」に、恥は「反省と自信」になって、あなたの人生に積みあげられていきます。
それによって、あなたは確実に成長し、人間として熟し、経験に裏打ちされた魅力を身につけることができるのです。だから、「失敗とか損害とか恥」は人生の必需品″と割り切ってください。
これからはどんなことも、ひと通り考えたら、「あとは体験から学ぶ」と自分にいい聞かせて行動に踏み出しましょう。
すると、生きる醍醐味や人生のおもしろさは、自分が「先に進み続けることにある」ということがわかりますよ。