<職場や学校で、イヤな噂を立てられた。仲間はずれにされた>そんな経験はありませんか? あるいは、<仕事で失敗した。友人に裏切られた>という経験をした人もいると思います。
それがわかった瞬間、血の気が引くようなショックを受けますよね。するとたちまち、「大変だ、いやだ、どうしよう…」と葛藤がはじまります。
人生には、こうした出来事がたびたび起こります。自分が大きなショックを受けたときは、どうやって気持ちを切り替えて立ち直ったらいいのでしょうか。
もし、あなたが「どうしよう、どうしよう…もうなにも考えられない」と舞いあがってうろたえれば、パニックに陥っていきます。
「どうしてこんなことになったんだろう?ああしておけばよかった、こうしておけばよかった…」と過去に心が飛べば、後悔し続けます。そうなると、「あのとき、あの人さえ…」と他人を逆恨みしかねません。
「これからどうなるんだろう?ああなったらいやだ、こうなったらいやだ…」と未来に心が飛べば、不安でいっぱいになります。不安がよくない想像に拍車をかけて、無力感や絶望感に追い込まれる恐れもあります。
こうやって、私たちは落ち込んでいくのです。みんな体験済みだと思いますが、問題は、<その状態からどうやって抜け出すか>ということです。しかも早く!
落ち込みが長引けば、疲れ果てていくだけでなにひとついいことはありません。かつては、私もジタバタあがいて随分苦しみましたが、今はとっておきの言葉で立ち直ります。
その言葉は、『だいじょうぶ、私にはこれを乗り切る力がある!』
ショックを受けると、まず自分にそういい聞かせて心を落ち着かせます。次に何度もくり返して、自分の乗り切る力″を高めます。これでどれほど救われたことか…。
だって、その出来事はすでに起こってしまったんだから、現実には乗り切っていくしかありません。人生に「タラ・レバ」は通用しないのです。
私は、「どんな苦しい出来事も、体験する必要があるから起こっている」と思います。なにか大切なことに気づくため、あるいは自分のことをよりよく知るために起こるのです。
その答えは、すぐに見つけられるときもあれば、何年もかかるときもあります。でも、目の前に生じた出来事を受け入れて乗り越えていこうとすれば、私たちは必ず成長できます。
だから、そんなときに自分を責めたり他人を恨んだりして、傷口を広げるようなことをしないでくださいね。それよりショックを受けた自分に、少しでも早く安心と勇気″をあげたいと思いませんか。
あなたにこの言葉を贈ります。『だいじょうぶ、あなたにはそれを乗り切る力がある!』