(更新日:毎月7日)

Vol.5
しなやかな心

Vol.5 しなやかな心

 あなたは、「自分がもっと素直だったらなぁ」と思うことがありますか?

 素直じゃないばかりに、かたくなな態度をとって、その結果「やせ我慢」や「後悔」することが増えているとしたら…。その上、相手から非難されてイヤな思いもしているとしたら…。ひとつもいいことはないですよね。

 一度これだと思い込むと、「新しいこと」や「人の意見」をその場で取り入れるのがとてもヘタで、つい意固地になってしまうのが、素直じゃない、ガンコな人。

 特徴としては、自分を守ろうとする傾向があるんですね。「新しいこと」や「人の意見」を、まるで自分が侵略されるように感じたり、中には素直になることで自分じゃなくなるような錯覚にとらわれる人もいます。

 素直になりたくても、「なかなか変われない」と感じたら、こんな発想をしましょう。これからは「柔軟に対応する」と決めるんです。

 素直でいようとすると、「新しいこと」や「人の意見」にいっさい逆らってはいけないと思って息苦しく感じたり、不自然になる人も、「柔軟であろう」とすれば、比較的うまくいきます。

 “柔軟”のお手本は、自然界にたくさんあります。例えば、あなたが木だったら、枝はあなたの心。強風が吹きつければ、固い枝はポキッと折れてしまいます。

 枝がしなって、強風という「出来事」を巧みにかわすから、柔軟であることは大きな力になるんですね。吹きつける風=起きてしまった出来事に、いちいち心を固くしてはねつけることは、強さではありません。枝が折れれば、木は傷つきます。

 しなやかな対応こそが、本当の強さの証し。一度しなった枝は、自分をうやむやにしたり見失ったりしないで、風が通り過ぎればちゃんと元に戻るでしょう?

 つまり、いきなり抵抗したり否定する(これが、ガンコ)のではなく、風を受けたら一度しなって(充分に吟味し)、それから改めて相手に意志や願望を伝えればいいんです。

「新しいこと」や「人の意見」に出会ったときは、しっかり耳を傾けて「自分はこのままいくべきかどうか」を確認をするチャンスだととらえましょう。

 すると、それこそ素直に「そうします」という場合もあれば、「考えてみたけど、私はやはり…」と主張する場合も出てきます。柔軟であれば、状況に応じて“素直”にも“強い意志の持ち主”にもなれるのです。

 人生は、なにをするにも「どっちもあり」が原則。長い目で見れば、どっちが正解かわからないのが人生だから。

 常に、大きな構図で全体を見るように努めれば、あなたはどんなときも柔軟に対応できると思います。そうしてしなやかに、生きていきましょう!

| ホーム | | エッセイ | ボイス・レター | ねっとカウンセリング | みんなの広場 |
| Booksコーナー | 講演依頼 | お知らせコーナー | プロフィール |

Last Updated: 2005/5/07

copyright(c)1999-2005 Yuriko Usami's Internet office.