あなたには、好きな人がいますか?「愛」は、うまく流れていますか?
自分の愛を「証明しよう」とすると、どうしてもムリをしてしまいます。むやみに言葉を乱発したり、こんなに愛してるというところを相手に見せようとします。
それをかわいいと思ってもらえればいいけれど、たいてい相手は戸惑ったり困ったり…。せっかく恋をしても、これでは「愛」に発展する前に終わってしまいます。
あなたは、「愛って言葉にならないものなの?!」と思うことはありませんか? 自分の気持ちをどんなにきれいな言葉で飾っても、「なんか違う」という気持ちになることはありませんか?
言葉ばかりを探していると、その分、相手を思いやる余裕も時間もなくなってしまいます。もしかしたら、「本当の愛」があれば、言葉はいらないのかもしれません。
言葉を超えたぬくもり…そこに愛の世界があるという気がしませんか?
黙って隣りにいるだけで、相手の愛が沁みてきて、お互いの心がひとつになったとき、「愛していることの証明なんていらない」と感じます。
愛は、あなたが「なにをしてあげられるか」と真剣になると相手に響いて、逆に「なにをしてもらえるかしら」と思うとたちまち姿を消してしまう。そんなものかもしれません。
あなたが、好きな人とずっといっしょにいたいと思ったら、愛を証明することも、また要求することも忘れているほうがずっといいようです。
どんな約束も、相手にいっさい求めないのが愛だから。
どんな理由があっても、相手の自由を妨げないのが愛だから。
あなたは驚くかもしれませんが――愛する人への最大のプレゼントは、「あなたを必要としないだけの力と強さ」を与えてあげることです。
またそれが、あなたが「好きな人を失わない」唯一の方法でもあるのです。
だって、仮にあなたがそんな愛にめぐり会えたとしたら、その人のことをいつまでも大事にしようと思いませんか?その愛に応えたくて、きっと自分も愛の人になろうと努めませんか?
あなたがそんなふうに人を愛し、また愛される邪魔をするのが、自我なんです。
「我」は、いつも怖がって自分を守ろうとして自己主張ばかりします。それを勇気をふるって捨て去りましょう。
ちっぽけな自我を葬っても、「本当の愛」をたたえる大きなあなたさえいたら、なんのストレスも感じないから大丈夫。
あなたは、まだ「本当の愛」に目覚めていないだけです。そこで何よりも大切なことは、自分の中に「本当の愛」があることを信じて疑わないことですよ。
愛する日はこれから。愛される日はそのあとからやってきます。あなたが「今日から愛をささげる人になる」と本気で思ったときから始まるのです。