(更新日:毎月7日)

Vol.8
ぐっすり眠ろう!

Vol.8 ぐっすり眠ろう!

 夏バテの原因にあげられるのが「不眠」。あなたは、毎晩ぐっすり眠れていますか? すっきりしないまま無理やり起きて職場に向かった日、「今夜こそぐっすり眠りたい!」と切望してベッドに入るものの、不快なことや心配事が浮かんできて、気がせくばかりで寝つけなかった…という経験はありませんか?

 眠りたいのに眠れないという状態は、恐怖にも似た絶望感をともなうものです。疲れているのに眠れないと、ホント悲しくなってきますよね。

 逆に、ぐっすり眠って目覚めた朝は、前日の疲れもイヤな出来事も吹き飛ばすくらい活気に満ちています。ベッドの中で思わず笑みが浮かんだり、いきなり「おはよう!」と声が出るほど爽快な気分で起きられます。

 実際には中間派、つまりほどほどに眠れない人たちがほとんどなのではないでしょうか。そこで、ぐっすり眠るために原因をさぐってみましょう。

 私たちは、生きている時間の3分の1から4分の1は睡眠状態です。だからその質は、人生の質に影響を及ぼすといっていいほど重要です。

「長い時間横になってたけど、眠りが浅かった」とか、「イライラを引きずってて、深く眠れなかった」ということはよくあることですが、質の高い「いい眠り」を得るためには、『熟睡』と『安眠』の両方が必要なんです。

『熟睡』は深く眠ることで、もっぱら生理的なことが影響します。

 不快な環境や体調だと、どうしても眠りが浅くなってしまいますから、快適なベッドや寝具に休むことは不可欠。熱帯夜対策としては、頭部を冷やして寝るのがお勧めです。

 また、バランスよく体を疲れさせておくほうがいいので、なるべく日中に体を動かしたいですね。できないときは、寝る前に「ゆっくり息を吐きながら」頭部に溜まった血液を流すつもりでストレッチしましょう。

『安眠』は安心して眠ることで、こちらは精神的なことが影響します。

 ただ、怒りや心配事があって安眠できなくても、毎晩アルコールや睡眠薬に頼るのは、依存症になりかねないので危険です。自分を癒していたわることで、感情を和らげるように努めてください。

 例えば、寝る前に静かな音楽に聴き入る。あるいは「祈る」という行為は、ざわつく心を落ち着けるのに効果があります。自分に一番合った「眠りに落ちる方法」を必ず見つける!という気構えで探しましょう。

 だから、「んもう、眠れない!」と腹を立てたりあせるのは逆効果。そんなときは、脳を休ませてあげようって思ってみて。一日中酷使したんだから、自分の脳に「お疲れさま。ありがとう」といって一日を終えたら、きっと安眠が得られると思います。

 心身は、あなたの都合に耳を貸さない代わりに、あなたがいたわった分だけ「いい眠り」を返してくれます。自分の面倒は自分で見るしかありませんから、それをわずらわしいと思わないで、自分とだれよりも仲良くなりましょう。

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Last Updated: 2004/08/07

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