「"サンダル消滅事件"」![]() すごく風の強い日、ふとベランダに目をやった私は、サンダルの一方が消えているのを発見。あわてて階下を見たけれど、もはや影も形もありませんでした。 こんなとき、@『んもう、風が強くていやになる』とムカツクか、A『前もってサンダルを入れておくべきだった』と悔やむか、B『下にゴミをまいちゃって申し訳ない』と恐縮するか。ちなみに私は、C『次はビーチサンダルじゃなくて、重い厚底サンダルにしよう』と反省、そうしたら買いに行く楽しみができました。 もちろん全部の気持ちがあって、残されたサンダルを手に『気に入ってたのになぁ』って一瞬残念がりましたが…。このことを「たかがサンダル」って思わないでちょっと掘り下げてみましょう。 もし、あなただったら、どんな感情を最も長く引きずるかを想像してみてください。普段自分が何を基準にして人や物と関わっているかは、こうした日常のささいなことに表われます。どんなことにも生き方って出てしまうんですね。 例えば@、強い風を加害者にして自分はその被害者という発想をすると、強風を責めたくなります。これが人間関係なら、いつもそのパターンでムカツキ、相手を責めて愚痴が多くなるでしょう。ねたみやすいのもこのタイプです。 次にA、いまある時間を終わった出来事に費やし過ぎると、『〜しなければよかった』という悔いばかりに頭を使うことになります。このタイプは、人間関係でもくよくよ後悔して、用心深いというよりは警戒心が強く、ものごとに悲観的になる恐れがあります。 相手の立場を考えるBのタイプは、感じがいいし好かれます。ただ、いつまでも『どうしよう、迷惑かけたなあ』と引きずるようだと、人の目を過剰に気にするわけですから、今度は、いつも他人の反応にびくびくして振りまわされることが増えるでしょう。 反省するCの場合は、起きたことから学んでいこうとするタイプ。その姿勢が楽天的ならば、体験を活かして前向きに考えられます。でも、もし自分を責めながら反省すると「もう失敗は許されない」と自分に脅しをかけることになるので、引っ込み思案になります。反省は、一瞬立ち止まるだけ。あとはただ先に進むことを考えるようにしましょう。 たかがサンダル事件でも、こんなふうに自分を知るヒントが見つかります。≪自分の現状≫という現在地を知ることが、人生を変えるスタート。これはカーナビを作動させるときと同じなんです。では、≪自分を解放して、楽しく楽に生きる≫という共通の目的地を目指して、@〜Bについて行き方をナビゲートしますね。
@ すぐ相手を責める被害者意識の強いあなたへ A すぐ後悔する悲観的な発想のあなたへ B すぐ人の目ばかり気にするあなたへ すっかり癖になっている自分の反応を変えるにはそれなりの精神力がいりますが、実践あるのみ。目的地には必ずたどり着けますから。 ![]() |
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