Vol.14

安眠してますか?

 ぐっすり眠って気持ちよく目覚めた朝は、一日が爽快ですよね。逆に、すっきししない気分で、いやいや無理やり起きた日は、心身ともにけだるさが残ります。

 あなたはよく眠れますか? 私たちは毎晩寝ているけれど、睡眠の質について無頓着になっているかもしれません。生きている間の3or4分の1は睡眠状態です。その質はとても大事なので、自分をケアする意味で振り返ってみましょう。

 ひと口にいい睡眠といっても、2種類あります。「熟睡」と「安眠」です。両方が得られないと心身は休まりません。長い時間ベッドにはいたけれど、眠りが浅かったりイライラを引きずっていたので不満という経験は、誰にでもあると思います。

「熟睡」は深く眠ることで、もっぱら生理的な問題が影響します。痛みがあったり不快な場所では、どうしても浅い眠りしか得られません。だから当然、健康体で、快適なベッドで、気持ちいい寝具に休むことは大切です。

「熟睡」するためには、バランスよく肉体を疲れさせる必要があります。適当な運動が一番ですが、できないときは、寝る前にストレッチをしたり踊ったりしましょう。

 それもなかなかできなくて、特にずっと座って仕事をしている人は、頭に血がのぼった状態で目も疲れていますから、私が活用している方法をぜひ試してみてください。

 寝そべって、クッション等を使って30センチくらい足を高くします。そのまま伸びをするようにして、両腕を思い切り上にピンと張ります。脇の下をなるべくまっすぐにした状態で脱力して5分ほど休みます。

 次に、そのままの体制で両腕(ひじ近く)をおでこの上で交差させます。まぶたの上に腕の重みを預けてさらに5分休みます。眼圧が下がり全身のリンパ液の流れもよくなって、すごく楽になりますよ。

「安眠」は安心して眠ることで、精神面が影響します。心が平安であれば安眠が得られますが、心配事があったり不安におびやかされていると安眠できません。安眠か不安眠かは、その人の心理状態によって微妙に変わります。

 逃亡者でもない限りは、自分のベッドがあれば安心のはずなのですが、問題は個人的な「怒り」もしくは「不安」です。それに気を取られながら眠りについたのでは、安眠は得られていないのです。

 不安眠から逃れようとして、アルコールや睡眠薬の力を借りる人もいますが、ずっと頼り続けることはできません。自分をいたわる気持ちで、怒りや不安を切り離す術を身につけましょう。

 就寝前にはなるべく心地よい静かな音楽を聴き、運命を天に委ねるつもりで休みます。寝る前に「祈る」という行為は、ざわつく心を落ち着ける意味でとても効果があります。あなたが感謝を捧げて1日を終えることができれば、安眠というギフトが得られるのです。

 もし、朝目覚めたとき、顔がゆるんで微笑んでいたら、それこそ「熟睡&安眠」が得られた幸福の証しです。






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