ものごとを納得できるまで考えるのはいいことだし、また必要なことです。ただあなたの場合、「考えてる」つもりが、いつのまにか「クヨクヨ思い悩んでる」ことに摩り替わっていることが問題のようです。
あなたがぜひ身に付けたいという"うまく頭を切り替える方法"ですが、切り替えるには手順があるんですよ。
まず不快なことが心に引っかかったら、最初にするのは「反省」。反省することで頭を切り替えるんですね。で、その新鮮な頭で次にやるべきことを考えるのがベストです。
この順番を間違えるとこうなります。不快なことが心に引っかかると、最初にアーでもないコーでもないと考えて、頭を切り替えたくてもできないまま、気分も変えられずに落ち込んでいきます。これではチャンスも逃してしまうでしょう。
うまく頭を切り替えるには、最初に十分反省するのが鍵なんです。続いて、反省を妨げるアーでもないコーでもない思考について説明しましょう。
「こんなはずじゃなかった」といういやな体験をすると、私たちの頭はとっさに原因を探ろうとします。そのときにハマる思考パターンは2つ。
1つは、「あの人のせいだ」「あの出来事が悪いんだ」と、自分以外のなにかのせいにしようとする思考パターン。
もう1つは、「あのときあれをしておけばよかった」「あんなことするんじゃなかった」と後悔ばかりする思考パターン。
これらの思考にハマると、不快な気分に翻弄されたまま少しも前に進めません。新たなチャンスもつかめずに、そこから抜け出すのに時間と手間がかかって返って苦しみます。
あなたが、「あんな体験はもうたくさん。今度はうまく頭を切り替えたい」と思えば、最初に反省してください。「あんなことにならないために自分ができることはなかったか?やめられることはなかったか?」それを徹底的に追求しましょう。
それで納得する答えを見い出したら、あなたのいやな体験は役目を果たしました。感情ごと切り捨てます。いやな体験から卒業することが「頭を切り替える」という作業なんです。
別の表現をすれば、「もう執着しない」ということ。最強の意志を振りかざしてください。これが、この先「過去を見て生きるか、未来を見て生きるか」の分かれ道になります。
そうやって頭を切り替えたら、次にくるチャンスを逃さないためにしっかり考えます。つらかった経験をもとにして「今後、自分が改善できることはなにか?」と。それを迷わず実行してください。
このときあなたの心に、「私は以前よりもちょっと成長した」という喜びがあれば大正解!喜びこそが、次のチャンスを引き寄せる力になるからです。
あなたがなにを思って過ごしても、新しい時間は平等に与えられます。あなたにも新しい年がやってきます。過ぎ去ったことに心を残さないで、幸せになるチャンスをグイグイ引き寄せましょう。