あなたと似たような状況で「自分の気持ちがわからない」と感じている人は、かなり大勢いると思います。その状態を、自己チュウな彼氏と恋愛する際に体験する「自分を知る貴重なプロセス」といってもいいかもしれません。
あなたは今、いくら「いいやつ」といわれても、つまりそれは「便利な女」じゃないか、「そんなの嫌だ」と思っているのではありませんか?
また、「無償の愛」を与える自分にあこがれながらも、「愛する以上は、同等に愛されたい」そうでないと「私だけがソンするみたい」と感じているのでしょう。
そして、「彼が私だけを本気で愛してくれたら、私も無償の愛を捧げられるのに…」とため息をついているのではありませんか?
けれども、いくらそう願っても現実は変わらないから、「もっと可能性のある人を探すほうがいいのか」と迷う。だけど未練がある。そういうときなんですね。「自分に愛があるのかどうかも、わからなくなった」というのは…。
はっきりいいます。「自分が利用されたくない」と思うのは、「自分はそれだけのことをしてもらってない」というあなたの損得勘定の裏返し。「ずるずると付き合ってしまう」のは、「彼氏がいなくなるのは困る」というあなたの見栄、もしくは孤独に対する恐怖心です。
ようするに、あなたは今「とっても愛されたい」んです。「無償の愛」がほしくてたまらないんですね。それはいけないことじゃないのに、そのことに自分が素直にならないと、本当に愛し愛される世界は遠ざかっていくばかりですよ。
「無償の愛」を目指すのは素敵なことだけれど、それは自分の気持ちに正直にオープンに「やさしい心」を育んだ結果、自然に行き着くところです。欲求不満を持ったまま、なんとかなるものではありません。
苦しいということは、自分を見つめ直すチャンスを得ているということだから、この際じっくり自分と向き合いましょう。あなたのテーマは「誠実さ」です。
彼が誠実かどうかは別の問題。あなたが彼に対して誠実に接するにはどうしたらいいかを考え、それを「自分の愛を育てること」として実践してください。
いろいろな感情が浮かんでも、テーマである「誠実な自分」をとことん追求していったら、きっと自分を応援したくなるはず。その気持ちが、本当に進みたい恋愛の方向を明らかにしてくれます。
もし、彼が自分とは同じ場所にいない人だとわかれば、すっきりと別れようと思うでしょう。あるいは、彼があなたの誠実さに感化されて変わっていけば、二人で本当の愛を築いていけるでしょう。
「愛」に目覚める機会は、あなたが「愛じゃないもの」を味わい尽くしたあとにやってきます。「自分を磨こう」という決意は、「不本意な自分」にうんざりしたあとにやってきます。
今あなたが抱え込んでいるもやもやを、彼のせいにしないで、自分の問題として解決する姿勢で臨めば、必ず新たな人生を切り開いていくことができると思います。