つらいですね。5年前に何があったのでしょう…その陰で、深い深い心の傷を、ひとりでずうっと抱えてきたあなたがいるような気がします。
もし私が、あなたと同じ境遇に生まれ育ち、同じ体験をしてきたなら、きっと今のあなたと同じことを考えると思います。だから、あなたが現在そういう状態にあるのは、だれかが悪いんじゃありませんよ。ご両親もドクターも、もちろんあなた自身も。
もうこれ以上、自分を追い詰めるのをやめませんか。あなたは、もう十分過ぎるくらい「まだ足りない」って自分をいじめてきたでしょう?「こうあるべきだ」とか「これじゃいけない」と思うことを、一度『完全に』やめましょう。
頭でどんなに考えて「こうなるようにコントロールしよう」としても、心がNOというときは本来のあなた″が望んでいないからです。本来のあなたとは、あなたの魂のこと。
感情という魂からのメッセージは、理性で抑えつけようとしてもどうにもなりません。魂は、「心の奥の大切なものをごまかさないで」とか「自分らしさはそれじゃない、気づいて」とあなたに呼びかけているのです。
そのメッセージには「快・不快」や「いい・悪い」はなくて、ただ真実が秘められているだけ。なのに、それを自分が恐れるものと結びつけて、「つらい」と「心地いい」に分けているのはあなたです。
感情が消えるのは、「同じつらさを感じたくない」という強い願望、もっといえば、そうなった原因を見たくないあなたがいるからだと思います。それで、感じること自体を拒絶しているのでしょう。
でもその一方で、孤独の淵から「疎外された他人のような自分」を解放しようと、必死になっているあなたがいると感じます。そんなとき、することはひとつですよ。「現実を受け入れる」ということだけです。
あなたは、どういう状態にあってもあなたです。親のためでも世間のためでもない、あなたは、生身のあなたを生きるために生まれてきたのですから、あなたの存在価値に条件など一切いりません。
このままの自分じゃ価値がないと考える必要もなければ、こんな自分を消してしまいたいと思う必要もありません。こうして「生きる体験を積み重ねている」あなたは、それだけで100%存在価値があるのです。
今あなたが直面している状態は、「自分を解放して生きる」ようになるための一過程です。途中であなたがあなたを見捨てたら、どうにもなりません。絶対にあきらめないで。すべては、「自分が自分を許して受けとめる」ことから始まります。
あなたにとっていちばん大切なことは、『無条件』で自分を愛すること。大きなハードルを乗り越えて、心の自由を得てください。そしてこれから先の人生を、評価されるためじゃなくて、自分のために生きてください。