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「今回は、30歳代 女性 主婦のリヨンさんからよせられた内容です。」

Vol.14  「愛情深くなりたい。」

From  リヨンさん

このHPに出会ってから、同じ感情で苦しんでいる人もいるんだと安心するとともに、愛情あふれたゆりりんさんの回答に何度も涙し、体も心もほぐれていく気がします。私には愛を注ぐとか周りに親切にするという、頭ではわかっていることがうまくできません。それに今までの人生は、他人(両親・親戚)のための人生だったと気づいてからは何か生きにくくてしょうがありません。不安が付きまといます。結婚するまで人からの評価が全てでした。褒められることで自分の価値観を保っていました。でも結婚してからはそれではいけないと思う自分がいて、自分を変えよう、人にも親切にしようと思うのですが、どこかで、愛情や親切を出し惜しみする自分がいます。そんな自分に気づくと、幼い頃からの両親との関係に原因があるかも…とすごく嫌な気分になって落ち込みます。最近は両親の声を聞いたり思い出すだけで涙があふれるので、実家とも壁を作っています。私自身混乱しています。もっと心が広く愛情深い性格になるにはどうすればいいのでしょうか?

 

カウンセリングメッセージ

 私も、今のあなたとそっくりの感情を抱いていた時期があったのでよくわかります。あなたは確実に「意識の進化」のプロセスを歩んでいますよ。安心してください。

 幼いときから親やまわりの人が敷いたレールを「正しい」と信じて歩いてきたあなたが、自分のために生きてこなかったことに気づいて、これから自分が心から納得できる人生を歩もうとしている。そのために愛情深い自分でいたいと願っている…その願いは"順番"を間違わなければ必ず叶いますよ。

 というのは、今あなたは意識が目覚めて、無意識のうちにいっぱい傷ついてきた自分を知って途方にくれている状態なんです。最初にその傷を癒してあげましょう。そうでないと「人のために…」という思いばかりが空回りして重荷になっていき、自己嫌悪を招く恐れが出てきます。

「人の為」という字をくっつけると「偽」という字になりますね。もし偽善になるようなら、しんどくて長続きしません。まずは自分のために自分ができることをして、渇望した心を満たしてあげる必要があるんです。

 例えば、今あなたが人に対して抱いている「親切にしたい。愛を注ぎたい。ほめられたい」という思いを自分に向けて。自分が自分に「とことん親切にして、思い切り愛を注いで、どんなときでもほめて味方する」ように努めましょう。

 その方がだれかに癒されたいと思っているよりずっと早く元気になれるし、自分で自分を満たすことを覚えれば今後の「自信」につながります。そうして自分自身を癒すことで、人に対する愛も自分に対するのと同じように自然にほとばしってくるのです。

 また、あなたが人に愛を出し惜しみしていると感じるときは、自分が愛に渇望しているときです。あなたがあなた自身の最高の理解者になって、深い深い愛を持って自分と対話してください。

 これからはあなたの心に「美しい」と響くことが、あなたにとって「正しい」ことですよ。それをきちんと心に刻んで「美しい行為」を重ねていけば、必ず愛情深いあなたになれます。

 最後にご両親への気持ちですが、苦しみの原因を「親子関係」に感じている今はつらくても、あなたが癒されることで「許し」の感情が芽生えてくると思います。さらにあなたが苦しみを乗り越え"自分の存在"を心からいとしいと感じれば、その気持ちは誕生させてくれたことへの「感謝」に変わるでしょう。

 あなたの目指す深い愛は、"生まれと育ちを受け入れて、そのままの自分を認めたとき"にあふれ出します。それは自分の体験に不要なものは何もなかったと実感するとき。だから、他人の存在もそのまま受容できるようになるのです。

 私たちは普段自分が自分にしていることしか、結局は人にできないんですね。「自分を救えないものは、他人を救えない」というわけです。今しばらくは、不安を吹き飛ばすくらいの気構えで自己救済に燃えてください。

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Last Updated: 2003/12/17

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