「夢」をひと言でいえば、「そのために生まれてきた!と感じられるようなもの」だと思います。それは、「〜を達成する」とか「〜で成功する」といったことばかりでなく、「こんな人間になる」というあこがれも含めて。
それは間違いなくあなたの「望み」であり「願い」のはずです。そんなあこがれを自分の夢としてあきらめないことが、夢を追いかけて生きる人生です。
もしあなたが、今ある望みや願いは夢とは違うように感じるなら、それは「人生をかけてやりたいこと」じゃなくて、頭で考えた「都合のいいこと」だったり、単に満たしてみたい「エゴイスティックな欲望」に過ぎないからではないでしょうか?
あなたの夢は他にあるからこそ、それを知っている内奥から、今の思いが突き上げてきたのでしょう。これはすごいチャンスですよ。あなたに"とき"が満ちたのです。
自分の夢に出会うことは、生きがいを感じることです。それに早い遅いはありません。「これからの自分をどう使うか」について真剣に考えてください。それは、あなたがナニモノとして生きるのか。何ができる自分になるために、今何を始めるかということです。
例えば私の場合は、「愛を実践して生きる」という個人的な夢を描いて、そのためにしたいこと(好きなこと)を自分にたずねたら、「愛について言葉で表現すること」でした。
そこで次に、どうしたらそれによって人に喜んでもらえるか、まわりを幸福にできるかを考えました。つまり、まわりが必要としていることは何かを重ねて考えたのです。
すると、その言葉に触れることで「癒される」、「元気になる」、「自分を愛せるようになる」ことだという思いが湧いてきました。これが、考え方のプロセス。
私にとって自分の夢を追い続けるということは、自分の愛を深めていくということに他なりません。だから、今も喜んで懸命にその研究と実践に励む人生です。たとえ仕事をやめても、これは変わらないと思います。
あなたが夢を生活の糧にするかどうかは、どちらでもいいこと。まずは、あなたの好きなことの中から「あこがれ」を探しましょう。最初は小さな願いという気がしても、それが人の役に立つようなものを生み出せば、「大志」という大きな夢に変わります。
何もしないうちからあれこれ心配して、志を小さくするのはあまりにもつまらないから、「夢はいつか叶う」という信念を持って臨んでくださいね。それには、「好きなことをして人に貢献する人生」をあきらめない気持ちが大切です。
たくさん好きなものがあって、何からすればいいのかわからない人も、逆に何が自分の好きなことかはっきりしない人も、まずは「ひらめいてやる気になったこと」から始めましょう。
その次に、行動した結果をよく見て、新たな目標を決めるか、あるいは同じことをスムーズにするという目標を掲げます。そうしてどんどん先に進んでいけば、夢は確実に形になっていきます。
だれかがお膳立てしてくれるのを待っていないで、自分で夢をつかんでください。