あなたの悩みの根源には、幼少時代に受けた心の傷(トラウマ)があるように思われます。恐らく子どものときに、「だいじょうぶ、きっとできるからやってごらん」といわれることよりも、「それは許しません」とか「どうせできないくせに」といわれることの方が多かったのではありませんか?
そのために、今でもあなたの中に『制止される』とか『できっこない』という強迫観念が残っていて、どこか自信の持てない自分を作り出しているんだと思います。だから、難関を突破しようと頭でいくら考えても、「すぐに引いてしまう」のでしょう。
まず、そういう状況を理解してください。これは、「だから仕方がない、あきらめて」といっているのではありませんよ。その逆で、「それを言い訳にして逃げるのは、もうやめましょう」といいたいんですね。
どんな習慣やトラウマも、だれかのせいにしている間は越えることができません。なぜなら、あなたが自分を被害者だと決め込んで、そこに居すわってしまうから。それだと、問題はいつまでも解決されないままです。
トラウマは、「自力で越えるために持参した人生の課題」ととらえましょう。この傷にまつわる癖を克服したら、好きな自分になれるし、思うように生きられるようになると考えればいいんです。
次に、あなたの場合『どうせ邪魔される』とか『やっぱり何をしても無駄だ』と思い描くことで、自分の内面にとてもネガティブなエネルギーをかき立てていることを知ってください。≪成功をもたらす言葉≫の第一条件は、ポジティブなことです。
そもそも言葉というのは、その人のエネルギーを表明するものですから、それが自分の未来をつぶすような言葉であれば、抱いている夢や希望が叶いにくくなるのは当然。だから、これを変えるのです。
『どうせ邪魔される』と思ったら、『だれも私をとめられない』と声に出していい直しましょう。何度でも繰り返してね。あなたが強く脳に刷り込めば刷り込むほど、事態は変わり易くなります。
『やっぱり何をしても無駄だ』という言葉は、『私は学んでる。人生に無駄なことは何もない』といい替えます。こうして、否定的なエネルギーを払拭して自分自身を応援するのです。
言葉は、あなたに充満するエネルギーを変える手段として、とても有効なんです。その場で何度でもいい直せるから。たとえ口にしなくても、そんな言葉が心に浮かんだ時点で、すぐ修正しましょう。
昔から、言葉には「言霊がある」といわれます。言葉を「エネルギーを運ぶ乗り物」と考えれば、あなたの強い信念はエネルギーを強力にしますが、逆にあなたが疑心暗鬼だと効果はあがりませんよ。
自信は、自らを信じると書くように、自分の信念を信じることは不可欠です。真剣に信じるひたむきさが、あなた自身を救うのです。そのときに、あなたは、過去のあなたを越えることができるでしょう。
自分が貫いたことは、結果として必ず表われるし、逃げたこともいずれ結果として表われてきます。みんなそれをかみ締めながら、夢を追いかけているんですね。だから、あなたもあせらないで「自らを信じて」続けてみてください。