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「今回は、20歳代 女性 あいかさん からよせられた内容です。」

Vol.08  「どうせ邪魔されると思ってしまう。」

From  あいかさん

ねっとカウンセリングを読むと、悩んでいるのは自分だけじゃないし前向きにがんばろうという気になります。しかし、私は何かを始めると、「どうせ邪魔される」と思って引いてしまうのです。実際は誰も私の邪魔をしているわけではないのですが、なぜかそう思ってしまいます。そして、ちょっと思い通りに行かないと、「やっぱり何をしても無駄だ」と思ってしまいます。どうしたら、困難に強く立ち向かって行くことが出来るようになるでしょうか。教えてください。お願いします。

 

カウンセリングメッセージ

 あなたの悩みの根源には、幼少時代に受けた心の傷(トラウマ)があるように思われます。恐らく子どものときに、「だいじょうぶ、きっとできるからやってごらん」といわれることよりも、「それは許しません」とか「どうせできないくせに」といわれることの方が多かったのではありませんか?

 そのために、今でもあなたの中に『制止される』とか『できっこない』という強迫観念が残っていて、どこか自信の持てない自分を作り出しているんだと思います。だから、難関を突破しようと頭でいくら考えても、「すぐに引いてしまう」のでしょう。

 まず、そういう状況を理解してください。これは、「だから仕方がない、あきらめて」といっているのではありませんよ。その逆で、「それを言い訳にして逃げるのは、もうやめましょう」といいたいんですね。

 どんな習慣やトラウマも、だれかのせいにしている間は越えることができません。なぜなら、あなたが自分を被害者だと決め込んで、そこに居すわってしまうから。それだと、問題はいつまでも解決されないままです。

 トラウマは、「自力で越えるために持参した人生の課題」ととらえましょう。この傷にまつわる癖を克服したら、好きな自分になれるし、思うように生きられるようになると考えればいいんです。

 次に、あなたの場合『どうせ邪魔される』とか『やっぱり何をしても無駄だ』と思い描くことで、自分の内面にとてもネガティブなエネルギーをかき立てていることを知ってください。≪成功をもたらす言葉≫の第一条件は、ポジティブなことです。

 そもそも言葉というのは、その人のエネルギーを表明するものですから、それが自分の未来をつぶすような言葉であれば、抱いている夢や希望が叶いにくくなるのは当然。だから、これを変えるのです。

『どうせ邪魔される』と思ったら、『だれも私をとめられない』と声に出していい直しましょう。何度でも繰り返してね。あなたが強く脳に刷り込めば刷り込むほど、事態は変わり易くなります。

『やっぱり何をしても無駄だ』という言葉は、『私は学んでる。人生に無駄なことは何もない』といい替えます。こうして、否定的なエネルギーを払拭して自分自身を応援するのです。

 言葉は、あなたに充満するエネルギーを変える手段として、とても有効なんです。その場で何度でもいい直せるから。たとえ口にしなくても、そんな言葉が心に浮かんだ時点で、すぐ修正しましょう。

 昔から、言葉には「言霊がある」といわれます。言葉を「エネルギーを運ぶ乗り物」と考えれば、あなたの強い信念はエネルギーを強力にしますが、逆にあなたが疑心暗鬼だと効果はあがりませんよ。

 自信は、らをじると書くように、自分の信念を信じることは不可欠です。真剣に信じるひたむきさが、あなた自身を救うのです。そのときに、あなたは、過去のあなたを越えることができるでしょう。

 自分が貫いたことは、結果として必ず表われるし、逃げたこともいずれ結果として表われてきます。みんなそれをかみ締めながら、夢を追いかけているんですね。だから、あなたもあせらないで「自らを信じて」続けてみてください。

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Last Updated: 2003/06/17

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