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「今回は、30歳代 女性 mkさん 家事手伝い からよせられた内容です。」

Vol.05  「違いを活かすことって感謝することって… 」

From  mkさん

私は何一つ満足することができないのでしょうか?これまでの体験から不安感やネガティブな思いが強く、何においても楽しむことができないでいます。感情が不安で一杯で、周囲のことも彼のことも疑ってばかりの自分がいやになります。どう生きたいかを自問自答し、活かし合えれば、生きていることに感謝できれば…と思っても、自分の感情にはまってしまいます。違う違うと思いながら愛されることを要求している自分に思い悩むばかりで、感謝できない心の狭さにいきどおります。ゆりりんさん、何かメッセージをいただけますか?

 

カウンセリングメッセージ

 私は「感謝できない心の狭さにいきどおり」を覚えているあなたを、いじらしいと思いますよ。人によっては、感謝できていないことに気づかないで、自分の中からもまわりからも愛を失っていく場合が多々あるのです。

 でもあなたは苦悩して問いかけ、自分が「まだ得られない価値観」と「これから目指す価値観」を明確に持っています。価値観とは、いわばその人の意識状態。《意識の高さ=人間としての器の大きさ》を示すもので、もちろん成長とともにどんどん変化(進化)していきます。

 今あなたは、今後の人生においてどうなりたいかを検証し準備している時期です。誰にでもそういう時期があるし、それは必要なのです。

 私たち全員が、生まれたときは無自覚ながら「愛そのもの」でした。これが本質です。でも、強い自我とともに生きることで、さまざまな恐怖体験を積み上げていくんですね。幼いときから「傷つく体験」を幾度となく味わって、「愛じゃないもの」について知っていきます。これが人生のプロセス。

 なぜなら、「こうなりたい」という意志は、「これは違う」とか「このままじゃイヤだ」という思いを抱いて初めて発動されるから。また「愛」の対極にある「恐れ」を抱くことは、『この恐れをとりのぞけば、自分の中の愛があらわれる』ということを確信するためです。

 こうして生きる私たちの最終目的は、『自らのうちにある深い愛の力で、あらゆるものとの関係を築き直す』こと。『そのために意図して愛を放ち続ける』ことにあると思います。人は皆、この一連のプロセスのどこかを生きているわけです。

 だから、その途中で満足できなくて苦しむのはやむをえなくて、それは「妥協しないで自分の道を進みたいと強く願っている証拠」でもあるんですね。ここであなたが強い意志を持てば、その瞬間から進化のスピードが一気に速まるでしょう。

 ただし意志とは自分を信頼する行為ですから、人を疑うことに気をとられているうちは大いなる意志にはなりません。頭であれこれ考えるばかりで、いつまでも問題から逃れられなくなります。

 あなたが人生を楽しむのに足りないものがあるとしたら、今どこを歩いているかという自覚です。彼を信頼する以前に、「自分が意味あるプロセスを生きている」ことを理解して信頼しましょう。人生はうまくいけば楽しいんじゃなくて、人生というプロセスそのものをおもしろがれば楽しいんですよ。

 またまわりの人たちは、自分を認めさせる対象ではなく、縁あって今を共有している仲間だと思えば、素直に応援し活かし合う関係が生まれてきます。恋人への気持ちもいっしょ。

 今「満たされない」と感じているあなたは、「満たすこと」に真剣に取り組もうとするあなたに他なりませんが、その満たされないものをあなた以外の人が埋めることはできないということをしっかり自覚してください。

 それが腑に落ちたら、不安を勇気に切り替えられますよ。すると、『人生が別の方向に転がり出す』という体験をするでしょう。勇気と信頼を手にできれば、自ずから愛があふれて「感謝」がわくようになりますから、あせらないで少しずつね。

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Last Updated: 2003/04/04

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