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カウンセリングメッセージ

Vol.05 「ずっとずっと寝ていたい。上手く起き上がれない。」

From こはるびよりさん

ずっと眠っていたくて上手く起き上がれません。睡眠障害があると診断されたことはなく、アラーム音にも反応して目を覚まします。ただ、眠り続けたくてしょうがないのです。眠っているときの“何も無い”感覚が欲しくて、何日間も「目覚めては眠る」をくり返し、ほぼ眠り続けている状態です。学校にも行かなければならないと思っているはずなのに、それよりも、いっときの思考だとか、感覚だとかを捨ててしまえる、睡眠に走ってしまいます。どうすれば普通の睡眠サイクルで生活できるようになりますか? どうすれば普通の自分を保てますか? 自分という感覚を気持ち悪くなく持てる方法を教えてください。

 たいへん微妙な相談です。「思考や感覚を捨てて眠り続けたい」ということに主眼を置くと、現実逃避(つらい現実から逃れたいという心理)と受けとめられるかもしれません。けれど、私は「“何も無い”感覚が欲しくて」と書かれていることに着眼しました。今回はその視点からお答えします。

 今の状態は一般には理解されにくいので、ダラダラと怠けているように見られることもあるでしょう。でも、そうではないんですよ。あなたの「内面=意識」が大きく変わろうとしている。ようは、精神の脱皮中。自分の内面にエネルギーをチャージして、高次の自分になる準備をしているのです。

 その場合、チャージが終われば心身ともシャキッとするので心配いりませんが、不審に思ったり自分を否定したりしないように、今起きていることを理解する必要があります。そこで、人間についての根源的な説明からします。

 私たち人間が、体と心と魂から成っていることは知っていますね。あなたは普段、体と心を自分と思っているかもしれませんが、“本来のあなた”は魂です。普段、心は強烈なエゴ意識にとらわれて自分のことばかり考えていますが、魂には愛しかありません。心は、直観を通して魂とつながり、叡智を得ているのです。

 あれこれ悩んで苦しむのは心だけで、魂は全然苦しみません。「心が苦しくてどうすればいいかわからないときは、思考を止めて直観にしたがいましょう」と私がアドバイスするのは、本来の自分にアクセスして心に愛を取り戻しましょう、という意味なのです。

 普段はエゴ意識に心を奪われがちな人も、熟睡しているときはみんな、本来の自分に帰っています。あなたのいう、思考も感覚も“何も無い”魂の状態、つまり“愛そのもの”になっているんですよ。

 ところが、目を覚ましたとたん、熟睡時に魂と一体だったことをすっかり忘れて、またエゴ意識に心を奪われてしまうんです。そこがあなたとの大きな違い。あなたは“何も無い”感覚=愛そのものになった空っぽの状態を覚えていますね。それはすばらしいことです。眠ってないときも、その感覚(魂と一体の自分)をしょっちゅう思い出すようにしてください。

 今眠り続けたいのは、まさにその感覚を心に沁み込ませたいからなのです。ベッドに入ったら、「エゴを超越した何も無い感覚をしっかり覚えて目を覚ます。それで人生を生きていくんだ!」としっかり意図してから眠るようにしましょう。

 世の中にはエゴ意識が氾濫しているので、そうやってよくよく沁み込ませておかないと、ほかの人のエゴに巻き込まれて自分を見失ってしまう恐れがあります。まわりの人がどんな振る舞いをしても、あなたにどんなことを言っても、エゴを超えた高次の自分で「私は常に愛を選ぶ」という意志を強く持ってください。

 あなたは新たな次元に移行しようとしているのだから、これまでの自分と違和感があるのは当然で、気にすることはありません。眠りたいなら、一度とことん眠ったらいいと思います。その間に、目には見えない多くの存在が助けてくれていることに感謝して…。

 あなたの魂には、きっと壮大な計画があるのでしょう。これからは古い常識や世間体に縛られないで、直観にしたがって行動するようにしましょう。自分が納得できることに精一杯励んでいれば、情報や仲間は自然に集まってきます。そしてアクティブに、楽しく生きられるようになりますよ。

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Last Updated: 2017/05/17