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カウンセリングメッセージ

Vol.01 「人との縁について(友だちができない)」

From ほのぼんさん

私は競争意識が強くて負けず嫌いです。相手といい関係を維持したいと思っても、いったん悪い感情を持つと、その思いの方が強くなって態度が悪くなります。そのせいか、これまでたくさんの人に出会いましたが、連絡を取り合う友だちはほぼゼロ。Facebookで出会った人は200人を超えますが、私から連絡することもなく、人の子供の写真などがアップされたのを見ると、疎外感とうらやましさで取り残されたような気分になって、Facebookをやめようかと悩みます。しかし今やめたら貴重な出会いの場がなくなる。でも見るとつらくなる。相手の幸せを素直に喜べなくて落ち込むくらいなら、やめるべきでしょうか。友だちができないことと、Facebookをやめるともっと寂しくなるのではという怖さがあることが悩みです。人付き合いや、人との縁についてどうとらえればいいのでしょうか。

 あなたが今感じている寂しさの根本原因は何か、それを心の奥に問いかけてみましょう。その寂しさは、友だちができないこと以前に、もっとも身近な存在である自分自身と"いい友だち"になれないでいることにあるんですよ。他人ではなく、自分自身との付き合い方を見つめ直すときなのです。

 あなたにとってのすばらしい友とはどんな人ですか? それを真剣に考えてみてください。そして、自分が自分に接するとき、すばらしい友、つまり"親友"になれるように態度を改めるのです。それがすべてを解決する鍵になるでしょう。

 具体的に説明します。あなたは負けず嫌いで、人の幸せをうらやんで取り残されたような気分になると、頭では「Facebookをやめよう」と逃げることを考えながら、心はやめてもっと寂しくなったらどうしようと怖がっています。

 このとき心の奥では、「こんな自分が嫌い。自分に自信がない。友だちもできない私なんて価値がない」……と自分を否定して責めているんですね。でもそれをしている限り、明るい光は射してきません。心の奥に潜む思いが外側に反映されて、こんな自分はいやだと実感するような現実(友だちができない世界)を創り続けるからです。

 そこで、「もし、自分の心に"親友"が住んでいたらなんて言うかな?」と考えてみるのです。親友ですから、あなたの幸せをだれよりも願い、本音を理解し、どうしたらいいか真剣に考えて背中を押してくれる存在です。

 その存在はきっとこう言うでしょう。「だれとも張り合うことはない。こわがらないで、人に弱みを見せればいい。自分から心を開いて『寂しい』『自分に自信がない』と正直に言うと、もっと気持ちが通い合うよ」って。

 あなたに必要なのは、自分で自分を認めることと、心を開いてありのままの自分を見せることなのです。まずは親友の口を借りて、自分を認める言葉、ほめる言葉、勇気づける言葉を心にいっぱい浴びせましょう。温かい言葉が、心に張り詰めた氷をとかすように競争意識をとかしてくれるから。

 その心地よさが身に沁みれば、親友がしてくれたように、あなたは人に対して温かい言葉をかけられるようになるでしょう。その結果、今度は心の奥にあるやさしい気持ちが外側に反映されて、労わり合える関係を創り出せるようになるのです。

 これまであなたは競争意識にあおられて、無意識に"人のアラ探し"をしていませんでしたか? それは同時に"自分のアラ探し"もしていたということ。それでしだいに自分を認められなくなって、心を閉ざしていったのだと思います。

 なぜなら、人間は、普段自分に対してしていることを人に対してもするからです。たとえば、人にケチばかりつける人は、普段自分にケチばかりつけている人だし、人を愛することができない人は、結局自分を愛せないでいる人なのです。

 自分の何をどう変えればいいか、それをしっかり考えてください。Facebookをやめるかやめないかより、心の奥にある思いを改善することが先決です。その思いと現実を結びつけるものが縁。あなたの思いしだいで良縁は引き寄せられてくるのです。

 さあ、とにもかくにも自分を好きになりましょう。自分の"いいところ探し"を本気でやることをお勧めします。そうすると、人のいいところにも自然に目が行くようになるから。そして「だれもがこの世にたったひとりしかいないかけがえのない存在なのだ」と感じられるようになったら、必ずステキな友だちができますよ。

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Last Updated: 2017/01/17