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カウンセリングメッセージ

Vol.12 「自分はどうしたいのか?」

From みなみさん

私には2年ほど付き合った人がいました。明るい人で一緒にいると楽しかったのですが、彼と付き合っていくなかで、「私はこのまま付き合っていていいのだろうか」「私は彼が好きなのか、彼は私を本当に好きなのか…?」とわからなくなってしまったのです。そんな不安から、彼と会うたびに小さな意見の相違を理由に「別れた方がいい」と持ちかけるようになり、喧嘩が耐えませんでした。彼はその都度、私の気持ちに向き合って解決できるよう努めてくれました。本来なら感謝すべきことなのですが、私自身が自分と向き合うことをしてこなかったためか、彼が私に真剣に向き合ってくれる姿も、ときにはうっとうしく感じることもありました。彼にも、相談していた親友にも、「あなたは一体どうしたいの?」と聞かれる始末で…結局、彼とは別れてしまいました。自分の感情と向き合う、自分の願望を知るとはどういうことなのでしょうか?

 あなたは、「好きな人と付き合っているんだから、毎日ウキウキと喜んでいればいいのに…」と思ったこともあるでしょうね。けれど、自分の願望がわからないまま恋人と別れて、「あれは本心だったのか? 自分はどうしたかったのか?」と悩んでいます。

 ここで自分の感情としっかり向き合うことはとても重要です。それをしない限り、また恋をしても同じことをくり返す可能性があるから。では、あなたが「このまま付き合っていていいのだろうか」と思ったときの心境から振り返ってみましょう。

 当時、「私は彼が好きなのかわからない」と思ったのは、別れを意識しはじめた自分を正当化するために頭が考えたことです。心の奥は別のことをつぶやいていませんでしたか? 「こんなに素敵な彼なのに、私でいいの?」とか「いつか愛想をつかされるかもしれない」「こんな幸せが続くはずない……」等々、それは全部不安から生まれた感情です。

 一度そうした不安を感じはじめると、それはどんどんふくれて、「愛想をつかされたらどうしよう、怖い、この不安から逃れたい」という気になりやすいんですね。すると、「いつかダメになるなら、いっそ自分で壊してしまった方がいい」と考えるようになって、自分から相手を遠ざけてしまうことがあるのです。

 あなたは幸せ過ぎて怖くなって、目の前の幸せを手放すことで不安から逃れようとしたのだと思いますが、それでは何も解決しません。同じことをくり返さないために、不安におびえる理由を見極めましょう。自分はどうして幸せな未来を思い描けなかったのか…、どうしてみじめな未来しか想像できなかったのか…、そのわけを探ってください。

 答えを言いましょう。それは、あなたが自分の価値をものすごく低くとらえているからです。自己評価が悲しいほど低くて自分に自信を持てず、行動を無意識に制限していたのです。つまり、あなたは自分の願望がわからなかったのではなく、どうせ願っても叶わないから無視していた、というのが深層心理。

 そんな自分がいたことを受け入れましょう。そして、行動を変えるときがきたことを自覚してください。さあ、心の奥にこう呼びかけて。「私は、自分の価値を否定して苦しむ体験をたっぷり味わいました。これからは自分を信じる体験を味わいます。自分をほかの人と比べないで、『唯一の私』を生きることに全力を尽くします」と。

 人間は、ほかと比べて優秀だから、あるいは美人だから価値があるのではありませんよ。あなたは、あなたを生きるために生まれてきたのですから、自分の価値を否定してもまったく意味がありません。あなたはこの世に唯一の存在なのです。だから、はじめからかけがえのない価値があって、一度きりの人生を体験することに意味があるのです。

 今の自分にあるものやチャレンジ精神にフタをして、その体験ができますか? 自分が自分のことを愛さないで、ほかの人を愛せますか? 今の自分にOKを出しましょう。まだ自信がなくてもかまわないから、「これが私!」と開き直って自分を受け入れてください。

 あなたの放った感情(=波動)が、形を変えてあなたの人生に返ってくる――これは宇宙の法則です。幸せになりたいのなら、四六時中考えている自分についての感情や評価を一変して、自分を信じる気持ちを宇宙に放つことが大切です。それをすると決めて、その自分を一生懸命応援すれば、もう自分を見失うことはありませんよ。

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Last Updated: 2017/01/17