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カウンセリングメッセージ

Vol.7 「3才になる息子に暴言を吐く自分がとまりません。」

From かおりさん

あと2ヶ月で3才になる息子がいます。私たち夫婦は共働きなので、息子は、平日と土曜は保育園、日曜は母にみてもらっています。息子が日中のストレスから、ママである私に甘えたい気持ちをぶつけてくるのはわかるのですが、私も疲れていたりすると受け止めてあげることができず、このところよく暴言を吐いています。「新しいママのところへいっちゃいな」とか「もうママ出てくよ!」とか「パパと出ていけー!」と言ってしまうんです。言ってはいけないとわかっているのですが……、我慢すると頭が痛くなったり、虐待しそうになるんです。主人は協力してくれるのですが、朝や夜は、必ず私でないとダメな息子。私に似て感情の起伏が激しいので、泣きが強く、敏感です。 どうやって気持ちを切り替えれば、怒鳴らなくてすみますか? 教えてください。

 どんな人も何かストレスを感じています。そのストレスを「負けないでがんばるぞー!」という前向きなエネルギー≠ノうまく変換して生きていくのがベストなのです。それをしそこなってストレスに押しつぶされそうになると、あなたのように負のスパイラル≠ノ巻き込まれていきます。さあ、ベストの状態に戻しましょう。

 あなたは仕事と子育てに追われて、「こんなはずじゃなかった。もっと自由がほしい!」と悲鳴をあげているようですね。その苛立ちを一番弱い立場の幼子にぶつけて、「我慢すると頭が痛くなる」と自分の行為を正当化していることに気づいていますか?

 息子さんは、おとなしくしていてもほめてもらえず、ほしいもの(ママの愛)も与えられず、感情を激しく揺すぶって泣くことしかできません。彼は感情の起伏が激しいのではなく、今のあなたを投影しているのです。

 ご主人は、内心オロオロしながら見守っているのでしょう。本来ならば、子どもができて幸せなはずの結婚生活がどうしてこんな状態になってしまったのかと……。このままあなたの苛立ちがエスカレートすれば、夫婦のあいだにもギクシャクする恐れがあります。

 家族を巻き込んで不幸に向かっている負のスパイラル≠ゥら、一刻も早く抜け出しましょう。その舵取りは、あなたの手に委ねられているんですよ。あなたには今すぐにでも変えられるものがあります。それは「言葉」です。

 言葉はハケ口の道具なんかではありません。3歳に満たない子どもにとって、ママの口からやさしい言葉が飛び出すか、暴言が飛び出すかは、天国と地獄の違いがあることを知ってください。それがトラウマを作ってしまう前にやめましょう。

 それぞれの言葉には言霊≠ェあって、言霊が現実を生み出します。つまり、気分がいいとやさしい言葉が出るのではなく、やさしい言葉を選んで表現するといい気分になるのです。私が「負のスパイラルから抜け出しましょう」と言ったのは、「言霊の力を、家族の天国を実現するために使いましょう」という意味なのです。

 ママに甘えてくる息子に、あえて、「ママは仕事で疲れちゃった、ママにも『いい子いい子』して」とか「やさしいママじゃなくてごめんね。大好きだよ」とか「こんな私をママに選んでくれてありがとう」と言って抱きしめてあげてください。

 思わずイラっとしたら、深呼吸して気持ちを切り換え、「愛を言葉にする」ことをしばらく続けてみてください。きっと息子さんの反応が変わりますよ。彼はあなたの心を映す鏡だから。そして、あなたがしなければならない朝晩のことを笑顔でできるようになったら、息子さんはもちろん、あなたの心も救われるでしょう。

 協力的なご主人にも大事な協力≠お願いしましょう。パワーを与えてくれる言霊を浴びせてもらうのです。「君はがんばってるよ」とか「君と結婚してよかった」とか「家族3人で幸せになろうね」と毎日言ってもらう。もし、ご主人が照れくさいと言ったら、書いたものを読み上げてもらうだけでもOKです。目をつぶって、愛の言葉を心に沁み込ませましょう。

 最後に、ずっと孫の面倒を見てくれているお母さんに感謝の言葉を伝えましょう。あなたのなかに家族全員に対する感謝が満ちあふれたとき、忙しさは変わらなくても、幸せに生活できるようになりますよ。

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Last Updated: 2015/07/17