あなたは独占欲の奴隷になって、ご主人を理解することより、ご主人のすべてを自分のものにしたい感情にとらわれているようです。その苦しみから逃れたくて「離婚」の二文字まで脳裏にちらつくようでは、幸せな新婚生活は送れないと思います。
嫉妬心に翻弄されるのは、女としての自分に自信がないからなんですね。それで、過去の人と比べられることが耐えられなくて悲しくなるのです。もし、自分は愛される価値のある女という自信があれば、「過去にモテた男はそれだけ魅力的ってこと。その彼のハートを射止めた私はそれだけいい女!」と余裕で過去の出来事を受け入れられるでしょう。
今は自分を責めたり焦ったりせず、しっかり心を整えることが大切です。ご主人にもっと素直に心を開くことができたら、自分がだれよりも愛されていることを実感できて、その幸福感が新たな自信をもたらしてくれるでしょう。
まず理解してほしいことは、ご主人があなたに過去の体験を打ち明けたのは、本気で妻にしたいと望んだ相手に隠し事をしたくないと思ったからですよ。でも、同じだけ恋愛経験をしてないあなたは「はじめて」「唯一」にこだわり、ご主人の真意を汲み取ろうともせず、ひとりよがりの苦しみに埋もれてしまったのです。
嫉妬は自然にわく感情のひとつだからそれ自体が悪いわけではありませんが、問題は、嫉妬にとらわれて「現実を見失う=エゴに翻弄される」ことなのです。その現実とは、ご主人はあなたに心から(嫉妬されたいのではなく)信頼されたがっていて、ふたりの愛をもっと深めたがっているということ。
その気持ちにあなたは真剣に応えていますか? この世でただひとり、妻の座を獲得したあなたが、一番大切にしなくてはならないことを忘れていませんか? それは嫉妬して家庭の空気を重たくすることではありません。過去のだれにも負けないくらい深く、彼を愛することです。
愛とは、許し、思いやり、感謝です。全力で自分を与えることです。あなたが過去を許し、彼を思いやって感謝し、全力で自分を与えることを最優先したら、過去を気に病んで苦しむ時間なんてないはず。ふと嫉妬心がわいたとしても「私と出会う前のことまで気になるくらい、好きなんだなぁ」と笑い飛ばせるでしょう。
さあ、命がけでご主人を愛する方法を考えてください。自分を結婚相手に選んでくれたことにもっと敬意を表し、その気持ちに精一杯応えましょう。頭のなかをいつも「全力で自分を与えるにはどんなことをすればいいか」という想像でいっぱいにするのです。
想像力は、過去の人に対してではなく、ふたりの幸せな未来を思い浮かべることに使うこと。そして、彼のやさしさに胡坐をかかないようにして、彼が早く帰りたくてたまらなくなる家庭を築くこと。でないと、ご主人がほかの女性にやさしくするたびに余計な想像をして不機嫌になったり、いつまでも過去を持ち出してうんざりされるのがオチですよ。
自分で管理できない感情(エゴ)なんてないのだから、強い意志を発揮して、目の前にある幸せをしっかり守ってくださいね。感謝の心をよみがえらせることが、嫉妬にとらわれない秘訣です。妻になれたことを心から喜び、最高の笑顔で彼の愛に応えましょう。それが、あなたが末永く愛される唯一の道です。