あなたは熱心に自分の道≠求めています。それは「生きがいをもって生きたい!」という切なる願いがあるからでしょう。その気持ち、よくわかります。自分の道を求め続ける者は、いつか必ず自分の道を見出すと思います。
その願いは叶うから、絶対にあきらめないことが大事です。「この仕事にたどり着けてよかった」と歓喜の涙を流す日まで、道を求める気持ちを捨てないでくださいね。あきらめたら、あきらめただけの人生になってしまいます。それを最初にお伝えしておきます。
就活中のあなたが、にわかにやりたいことを見つけてピッタリの仕事に就ける可能性は、残念ながら低い気がします。なぜなら、あなたが求めているのは「本当にやりたいことをして身を立てること」であって、単に「無難な就職先」や「給料のいい就職先」とは違うから。
最終的に「何かのプロ」になりたいのではありませんか? 専門を持つという意味です。専門といっても職種は無限にありますから、自分に合った世界で、自分の能力を活かせる仕事を選べばいいのです。今はむやみにあせらず、自分に最初のチャンス≠あげましょう。
最初のチャンスとは、社会人一年生として「お金をもらって働く」とはどういうことかを身をもって知るチャンス。それから夢に近づくために転職しても遅くはありません。まずは「働ける喜び=人の役に立てる喜び」を体感してください。
そこで自分はこれからどんな分野で、何をして人に貢献したいかをじっくり考えるのです。仕事は細分化していますから、惹かれる世界にねらいを定めて、自分に合った業種を選べばいい。もし料理に興味があるなら、料理研究家、フード・コーディネイター、料理教室の先生、栄養士など。ペットが好きなら、トリマー、ペットショップの店員、ペット用品のデザインや販売など、選択肢は多種多様です。
心がときめく世界にアタックしましょう。そこで仕事を覚えながらキャリアを積み上げていけば、いずれプロとしてやっていけるようになりますよ。そうやって若いうちから将来の目標に向って歩きはじめることはとても有意義なことです。
なんらかの専門知識や技能を身につければ、それが社会の中で「自分は何者か」を決定し、人々に喜ばれることで自信がもたらされるから。また、そうした技能は、結婚してからも失われない点がすばらしいと思います。
さあ、心の準備はできましたか? あなたにアドバイスしたいことは2つ。
1つ目は、やりたいことを探すときは打算的にならず、自分の気持ちに忠実になること。
「好きこそものの上手なれ」って言いますよね。好きな道に進むことこそが成功の鍵なのです。どの道もけして平坦ではないからもちろん努力は必要ですが、好きな道に進めば、あれこれ創意工夫することは楽しいから、努力を努力とも思わずに続けられるんですね。
2つ目は、最初から結果を求めないこと。
人生をかけてやりたいことを会得したいのなら、人生の何分の一かをつぎ込む覚悟で臨みましょう。自分のペースでOK、早さを競うことはありません。やりたいことを探し、挑み、会得するまでの全工程がまるまるあなたの夢なのです。あなたはすでにそんな夢の入り口に立っているんですよ。