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カウンセリングメッセージ

Vol.04 「自分を信じられない」

From  夏にんじんさん

私は何をするにも、自分が人からどう思われるかが気になってひとつも楽しめません。やりたいことがあっても「どうせ私は不細工だから、みんなに笑われるだけ」と思ってやめてしまうし、最近、子供のころのように漫画を描いているのですが、「こう描いたら、みんなにウケるかな」ということばかり考えて……、どうしたら自分が楽しめるのかさっぱりわからないのです。私は自分を信じられなくて、人に言われたことばかり気にして、人を恨んでいる気さえします。そんなことしか考えられない自分が嫌になります。「不細工でもいいじゃないか!」と思って前を向こうとしても、すぐに「どうせ」という言葉が浮かんでネガティブな気持ちになります。どうすれば人のことを気にせず、自分のことに集中できるようになりますか?

 好きなことをやっても楽しめないのはつらいですね。好きなことをやるのは大事なことですが、問題は"目的"をどこに置くか。あなたは頭では「自分が楽しむため」にやりたいと考えても、心の中では「人に認めてもらうため」にやっているからつらいのです。

 その矛盾をなくし、純粋に「自分が楽しむため」に頭も心も使うことができたらいいですね。そうなるように、あなたの心にドッカと居座っている「人に認めてもらわないと、自分の存在価値を感じられない」という気持ちを整理しましょう。

 あなたの苦しみは、自分で自分の存在価値を感じられないところから生まれています。その気持ちが知らないうちに、「価値のない自分が好きなことにも、価値なんてないのだ」という気持ちを引き起こしているのです。

 だから、自分としては「好きなことを楽しくやりたい」と思うのに、いつのまにか全部「みんなにウケるため」、つまり「人から評価されるため」に摩り替わってしまう……。それでも、人を通してでも自分の価値を感じたくてあなたはがんばってきました。

 けれど、ついに人の言動に振り回されることに疲れて、評価してくれない人を逆恨みする自分にも嫌気が差し、その根本原因は「自分を信じられない」ことにあるのではないか……と感じはじめたんですね。

 これは、ひっくり返すと、「自分を信じたい! 不細工でもなんでも、自分の価値を自分で認めたい!」という気持ちが、心の底からムクムクとわき上がってきた証拠。あなたの心の声が、「もう十分苦しんだのだから、そろそろ次のステージに向かおうよ」と呼びかけているのです。

 これまでの体験を踏み台にしてジャンプしましょう! 最初に理解してほしいことは、「容姿や能力など、ひとりひとりが持って生まれたものには意味があり、それを生かすことで成長できるように意図されている」ということです。

 だから、その価値を否定すれば、心が不細工になって苦しみ、受け入れれば、心が愛らしくなって楽しくなるようになっているのです。次のステージは、まさに「自分が持って生まれたものを自分が受け入れる」ことですよ。

 あなたがジャンプを成功させる鍵は、「笑顔のチャーミングな女性になる」こと。今はまだ自分に自信がなくても、フルスマイルならいつでも浮かべられますよね。これからは"満面の笑顔"が自分の最大のチャームポイントになることを信じてください。

 面白いことがあれば笑うのではなく、できる限り、フルスマイルで人と触れ合うようにしましょう。それが習い性になったころには、フルスマイルがあなたの仕草を変え、話し方を変え、愛らしい雰囲気をかもし出しているはず。その自分が人にどう映るかを気にする必要はまったくありません。満面の笑顔はあなたの最高の表情だから。

 次は、自分に自信がないことについて。それは言わないだけでみんな同じ。比べる心がある以上、だれの心からもコンプレックスが消えることはありません。コンプレックスは放っておけばいいんですよ。それより、「私は私、人は人」って開き直っちゃいましょう。

 オドオドして過ごしても、悲しんで過ごしても、笑って過ごしても、"今"というときは過ぎていきます。貴重な今をどうやって過ごすかを選ぶのは、あなた自身です。「よし、笑って過ごそう!」と決意すれば、好きなことにもっと集中できるようになるでしょう。

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Last Updated: 2014/04/17