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カウンセリングメッセージ

Vol.03 「猜疑心が強く、すぐ感情を出す自分が好きになれません。」

From  ゆうさん

30代の独身女性です。昔から猜疑心が強く、しかもその感情をすぐ顔に出してしまいます。そんな自分に嫌気がさし、自分のことを好きになれません。人のちょっとした言動に「私のこと嫌いなんだ」「私に対して怒ってるに違いない」と考えてしまいます。逆に、そう思った相手がやさしくしてくれるとホッとするのですが、こんな調子で人の言動にすごく左右されるのでとても疲れます。まわりからは「気を使いすぎ」と言われますが、「相手が冷たいのは全部自分のせい」と考えて暗い気持ちになるのです。頭では「自分だって体調がすぐれなくて機嫌の悪い日もあるから、相手だって一緒」と思うのですが、それもつかのま。「もしかして嫌われた?」と思って、ムスッとしてしまいます。できることなら人を信じたいし、自分のことも好きになりたいのです。どうしたらいいのでしょうか。

 あなたのように、人の言動にすごく左右されて「もしかして嫌われた?」と疑ってしまう……。それはよくあることです。他人に過敏に反応して落ち込んだり、自分を責めてしまうのは、それだけ「人に嫌われたくない」という恐怖心が強いからですよね。

 かつて私も、噂話をしているところに自分が行ったらシーンとなったとき、「私の悪口を言っていたに違いない」と勘ぐりました。こいうことは誰にでもあって原因も同じです。それは「自分に自信がない」からなのです。

 自分に自信がないとビクビクして人を疑う。それを本人は「猜疑心が強い」と思うわけです。「できることなら人を信じたい」と書いてありますが、あなたが心からそれを望むなら、この機に「自分を信じること」に真剣に取り組みましょう。

 最初に、感情をすぐ顔に出してムスッとするのは、自分がSOSを発信していることに気づいていますか? 「わかって! 何か言って! 私はあなたから嫌われるのをこんなにおびえているのよ」と訴えているのです。

 あなたが自分に自信を持つことができたら、ムスッとする必要もなくなって今ある悩みから解放されるでしょう。その「自信を持つ」という段階にたどり着くためには、「自分を信じる」ことが必要不可欠です。あなたは自分を信じることができますか?

 もし、「私は信じるに値しない人間……」と思っているとしたら、あなたが一番冷たくしている相手は"自分"です。厳しい言い方をしますが、あなた自身が信じられない自分という人間を、いったい誰に信じろというのでしょうか。

 いいですか。あなたは、自分を信じることが人生の仕事なのです。そこに理由はいりません。あれこれ条件をつけて「こんなんでは信じられない」「ああだったらよかったのに」「こうじゃなければ好きになれるのに」と思うのは、比較の心。

 あなたという人は、あとにも先にも、今この自分しかいません。この自分に、「幸せになる力がある」ことを信じてください。人はみんな幸せになるために生まれてくるから、全員がその力を持っています。あなたも例外ではありません。

 その力を存分に発揮するのは、本人の意志によるのです。信じる力は、幸せになる力。これまで自分のことを「信じるに値しない」と思っていたとしたら、これからは無条件で信じて、心から応援しましょう。それが愛するということですよ。

 今あなたが持っている容姿・性格・環境は、すべてあなたの"外側"のものですよね。外側のものがあなたを幸せにするわけではありません。あなたを幸せにするのは"内側"にある心です。心が、外側にあるものをそのまま受け入れると、自分を好きになります。

 その心を、もっともっと喜ばせてあげましょう。これまで冷たい扱いをしてきたことをわびて癒してあげますか? それとも、人目を気にしないでやりたいことに挑んでワクワクさせてあげますか? 

 あなたが微笑むと、心も笑います。あなたが楽しいと、心も元気になります。あなたが生まれてきてよかったと思うと、心も幸せに満たされます。そんな気持ちで人生を送ることは可能なのです。さあ、自信を持って(=自分を信じて)それをやり遂げましょう!

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Last Updated: 2014/04/17