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カウンセリングメッセージ

Vol.8 「真のパートナーとは?」

From  ひまわりさん

結婚して5年目。私たちの結婚は、俗にいう"できちゃった結婚"でした。そのために、私の中で「愛されて結婚したわけではない」という思いが消えません。さらに半年前に、浮気していたことを告げられて、その思いはますます強くなりました。 今は、夫は浮気相手と別れて家族にやさしくしてくれています。 それなのに、私の中からは相変わらず「愛されていない」という思いが消えなくて、ありのままの自分ではダメ、理想の妻にならなくてはいけない…と考えるのですが、それも苦しいです。こんな思いを抱えたままでは、よい夫婦関係も、心が安定する場所も築けないと感じています。 どうしたら夫の愛を信じ、真のパートナーだと思えるようになるのでしょうか?

 今あなたが悩んでいる事柄、「どうしたら夫から愛されるか」「どうしたら夫の愛を信じられるか」ということは、枝葉のような問題です。あなたの根本に横たわっている大きな問題は、「自分は愛されない」という思い込みです。

「自分は愛されない」という思い込みは、イコール「自分は愛されるに値しない」と信じ込んでいるということ。それが強いほど、"自分が愛されないと証明するような出来事"を次々と引き寄せてしまうんですね。できちゃった結婚も、夫の浮気問題も例外ではないと思います。

 そのたびにあなたは「ほらね、やっぱり」と勝手に納得して、その思いをますます強くする……すると、強まった思いが新たな愛されない現象を招く……そんなゲームをくり返してきたのです。この悪循環から脱しましょう。

 頭では「愛されたい」と願っているのに、どうしてそんなことが起こるのかというと、私たちには『自分が強く信じていることを現実に引き寄せる』という性質があるためです。いいことも悪いことも、知らないうちに自分が信じ込んでいる通りの行動を取ってしまうんです。

 あなたは無意識に、「自分は愛されるに値しない人間」というイメージを夫に送り、「だからあなたの愛もどこか信じられない」という態度を取ってきませんでしたか? 今度はその態度を意識的にやめて、「あなたのことを信じる!」という態度に変えましょう。

 あなたは幼いとき、たぶん自分に"無価値感"を植えつけるような体験をして「自分は愛されない」と思い込んでしまったようです。でもそれは、幼いゆえの勘違いだったと、改めて自分に言い聞かせてください。

 あなたがすることは、「自分には愛される価値がある」という真実を受け入れることです。自分が自分の価値を認めないで、どうして幸せに生きられるでしょうか……。ありのままの自分を否定して、どうして快適に過ごせるでしょうか……。そう思いませんか?

 ありのままの自分を受け入れて喜んで生きていったら、あなたはそのままで愛されるのです。なぜなら、それは夫に対する「あなたもそのままでOK、妻を幸せにできているいい夫ですよ」というサインにほかならないから。

 結婚して幸せそうにしているあなたを見ることができたら、夫はあなたを妻にしたことを素直に喜べるんですね。そして、夫としての自信と誇りを取り戻すことができるのです。これはとても重要なことです。

 男性は、自分を夫に選んでくれた妻を幸せにしたいとみんな願っています。けれども、現実は思い通りにいかなくてイライラし、ときには浮気に走ってしまうこともあるわけです。でも世の中に、妻を不幸にしたい、悲しませたいと思っている夫はいませんよ。 あなたが理想の妻にならないといけないと考えるのは、自分はダメな妻だと思っているからでしょう? それは違います。男性にとって理想の妻は、「あなたと結婚できてよかった!」と心から喜んで、感謝の笑顔で接してくれる女性なのです。

 それが夫を愛するということです。「愛されない」という痛みをひとりで抱え込まないで、夫を信じて胸のうちをさらけ出してみませんか。足りないものは補い合えばいいし、つらいことは分かち合えばいいのです。それが真のパートナーです。

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Last Updated: 2012/08/17