「〜でなくちゃいけない」をいっぱい作って、それができないと自分を責めるのは、典型的な完璧主義です。私もそうだったからよくわかりますが、それはとても心が疲れます。人にも完璧を求めて自分がイライラするので、人間関係にも疲れます。
苦しんだあなたが「受け入れる」ことの大切さに目覚めたことはすばらしいのですが、そこでもあなたは「受け入れなくちゃいけない」と「するべき」を持ち出したために、行き詰ってしまったんですね。
いっぱいいっぱいの心を緩めましょう。これからは、何でも「○」と「×」で判断しないで「△」を加えるんです。「△」は「○に向かってる途中」という意味です。自分に目標がある人は、どんなときも決して「×」にはならない。いつでも「△」なんです。今のあなたもそうです。
ありのままの自分を受け入れたいと思っても、その自分にダメ出しすれば、「受け入れるべきじゃない」という脳内サインが出てしまいます。それで葛藤を起こし、ストレスを感じるんです。ご主人に対しても同じです。
もっと受け入れ上手になりましょう。それには、「今の自分は△」と素直に認めることが最初の一歩。次に、「△の自分を愛する」ことがものすごく重要です。マニュアルにするほうがあなたには実行しやすいと思うので、自分を責める感情がわいたら、即、自分にこう言ってください。
「今は△だけど、○に向かってる自分を受け入れます。私はそのままの自分を愛します」。そして、むりやりでもなんでもいいから笑顔を作ります。ニッと笑っておしまい。
これを、自分に愛を注ぐ儀式だと思って、毎回、何度でもやってください。各書でお伝えしているように、この儀式の中には、容認、プラス思考、明るい言霊、笑顔の効用、自愛、といった大事なことがすべて盛り込まれています。実行すれば、わき上がったマイナスの思い込みと考えすぎのクセを、その場で断ち切ることができますよ。
あなたは、自分を愛する方法がわからなかっただけで、愛がないのとはまったく違います。この儀式は、あなたの中から愛があふれるようにするスイッチのようなものなんです。だから、心を込めて言うことができたら、自分を責めていた気持ちが、温かな気持ちに変わるでしょう。
愛をよみがえらせるこの一文は、他の人にも使えます。ご主人にイライラしたら、「自分」というところを「あなた(または夫の呼び名)」に変えてつぶやきましょう。「今は△だけど、○に向かってるあなたを受け入れます。私はそのままのあなたを愛します」(ニッ)。きっと、これまでよりもずっとやさしい気持ちになれますよ。
娘さんに対しても、自分の思うようにならなくて困惑することがあったら、「〜ちゃん」と娘の名前を入れてつぶやきましょう。そうすれば、自分のペースではなく、娘のペースに合わせることができると思います。
あなたには尊い愛があります。その愛の価値を実感するために、今までつらい気持ちを味わってきたのです。あなたの愛を呼び起こして、愛とは何か、自他を愛することがいかに大切かを、娘さんにしっかり教えてあげましょう。