自分と一生懸命向き合い、前向きに生きようとしているあなたを応援したくなりました。ちょっと背中を押しますから、勢いに乗って未知の世界に飛び出してください。
あなたは「自分が本当にしたいことをすれば幸せになれる」と信じていますね。それはOKです。でも、その考えにとらわれ過ぎていないでしょうか。そうすると「本当にしたいことでなかったら、また苦しむ…」という恐れを作ってしまいます。
恐れを抱けば、警戒心と猜疑心ばかりがふくらんで、何にトライしても「これって本当にしたいこと???」と迷います。その状態が長引けば、自分を正当化するようになって「勉強一筋できたから好きなことがわからない」という言い訳をはじめます。本当は何もできていない自分に焦りを感じているのでしょう。
長いあいだ精神的につらいときを過ごしてきたから、警戒してしまう気持ちはよくわかります。だからこそ、思い切って新たな一歩を踏み出してもらいたいので、これから書くことをぜひ理解してください。
「人の役に立ちたい」という思いはとても重要です。そこで、自分はなぜ人の役に立ちたいと思うのかを考えてみましょう。単純に「それはいいことだから」かもしれませんが、それだけですか? 心の奥に「相手が喜んでくれるとうれしい」という気持ちがありませんか? その「うれしい」が生きがいに変わるのです。
あなたは今、頭であれこれ考えているだけなのでわからなくなっているのだと思います。イキイキと朗らかに過ごしたいならば、「人の役に立って生きがいを得る」という目標をしっかり胸に刻みましょう。それ以上のことを"理屈"に求めてはいけません。
では、生きがいを得るためにこれから具体的に何をするか。あなたは「本当にしたいこと」を、まるで宝物を探り当てるように求めていますが、それはだれにもわかりません。本人が行動してはじめて『感じる』ものだからです。
『感じる』ためには「やってみる」「続けてみる」しかありません。あなたは興味あることに参加したり、話を聞いたりしているではありませんか。そこで結論を急いで『考える』から、警戒心に負けて「違うかもしれないからやめておこう」になってしまうのです。
スポーツでも、仕事でも、その醍醐味を味わえるまでにはそれなりの時間を要します。最初は必死なだけだった、それからしだいにできるようになっておもしろくなった、というのが通常です。
あなたに提案します。おもしろくなるまでのプロセスを楽しむことにしませんか。つまり、何をしてもOKだからチャレンジする自分を応援する。自分の成長に時間をかけてそれを楽しむ。これが「自分を愛する」ということだと思います。
何をするかは"ご縁"に任せましょう。たとえば、お年寄りを世話する活動に誘われて気が乗ったらやってみる。実際はたいへんでも、目の前に喜んでくれる顔があったらやりがいを感じるかもしれません。あなたの心の声は「役に立ててうれしい!」と言うかもしれません。もし「もう続けたくない!」と言ったらやめればいいのです。
ふと興味のわいたことを、まずやってみましょう。小さな行動が小さな一歩。それを積み重ねるうちに、結果として「好きなことをしていたら役に立った」という生き方ができるようになるんですよ。それはあなたが必ず叶えられる夢だと思います。