自分を認めてもらえないあなたは、きっと不安と孤独に押しつぶされそうになっているのでしょうね。この状態を乗り越えるには、自分の主張が正しいかにこだわるより、あなた自身の気持ちをうまく切り替えることが大切です。
人間関係には、大原則があります。「相手を変えたいと思ったら、まずは相手に対する自分の意識を変える」ということ。
これは、相手に対して不満や責める気持ちを捨てれば、それが自然に態度や言葉に表れ、それを浴びる相手の心に影響を与える。その結果、相手の態度も緩和するという意味です。
あなたの場合を見てみましょう。「子育ての環境」がままならなくてあなたは悩んでいますが、これは同時に「夫婦の環境」についての悩みでもありますよね。そこがうまくいけば、姑のことは二の次になるはず。
まず、あなたから見た夫について述べます。
【子供が生まれる前までは何でも夫婦でやって楽しかったのに、子供ができたら、子供との時間より自分の時間を優先するようになった。なぜそうなるのか理解できず、不満を訴えれば居直られて夫婦仲はギスギスする一方。私はひとりがんばって子育てにあくせくし、精神的にもうヘトヘト。】
次は、夫から見たあなたについて仮説を立てます。
【子供が生まれる前までは何でも夫婦でやって楽しかったのに、子供ができたら、まるで妻から置き去りにされたような気分だ。妻は子供のことしか頭になく、私にも同じ気持ちになれと要求するばかり。今の妻には、女を捨てた母の顔しかない。何だかおもしろくなくて、妻との会話もスムーズにいかない。】
どう感じましたか?仮説の真偽にとらわれないで、これをあなたが意識を切り替えるきっかけにしていただきたいと思います。これまでしてこなかったことに気づいて、今からそれをしようと思うことが重要だから。
ご主人は子供に愛情がないのではなく、失った"あなたの愛"に執着しているのではありませんか。もし夫が、子供ベッタリの妻にやりきれず、自分の気持ちを察してくれないことに不満を持っていたら、妻に逆らってうさ晴らしするかもしれません。
妻が「主人よりも子供第一」になると、自分がないがしろにされたような寂しさを覚え、でもあからさまにそう言うわけにもいかず、ふてくされる男性はいるのです。その場合、子育てに熱中するあまり、夫への配慮を忘れて注文ばかりしてしまう妻にも責任があると思います。
子供に最適な環境は、あなたがご主人との幸せな関係を第一に考えてこそ叶います。これはあなたの気持ちの問題、「最初にだれにやさしくするか」ということです。その順番を間違えなければ、夫にとっても"子育ては楽しい二人のこと"になるでしょう。
自分の時間とエネルギーを喜んでささげることが"愛する"ことです。あなたが、夫と息子の面倒を見ることを心から楽しめれば、自然にまわりからも協力してもらえるようになりますよ。
だから、まずはあなたが自信と笑顔をとり戻し、ご主人に「あなたが一番よ」と態度や言葉でちゃんとわかるように伝えてください。